2試合連続のカカウ弾でC大阪が首位浦和を撃破しJ2降格圏脱出

 J1第26節が27日に行われ、セレッソ大阪と浦和レッズが対戦した。

 勝ち点23でJ2降格圏内の16位に沈むC大阪が、現在4連勝中の勝ち点53で首位を走る浦和をホームに迎えての対戦となった。

 試合は、C大阪が最初のチャンスをつくる。5分に左サイドでドリブルを仕掛けた杉本健勇がカカウとのワンツーでペナルティエリア内に抜け出してシュート。これは浦和GK西川周作がセーブし、C大阪は立ち上がりのチャンスを活かせなかった。さらに9分、左サイドでボールを受けた扇原貴宏がDFを1人かわしミドルシュートを放つが、これはゴール右に逸れた。

 一方の浦和は15分に、左サイドにいた柏木陽介がC大阪DFのクリアをダイレクトで中に上げると、GKキム・ジンヒョンが飛び出すがクリアしきれず、こぼれ球を中央でフリーだった李忠成がボレーシュート。しかしこれはクロスバー上に大きく外した。22分、ハーフラインでボールを奪った浦和は柏木が持ち上がり、興梠へスルーパスを出すが、DFがカットし、シュートまで持ち込めない。

 36分、C大阪はカウンターから、南野拓実が持ち上がり右サイドへパス。そこにボールを受けたカカウが中央へ折り返すと、ペナルティエリア内でフリーとなった南野がヘッドで合わせるも、枠を大きく外しゴールを奪うことができない。浦和は44分に、右からのCKで飛び出した相手GKがしっかりクリアできず、ボールはペナルティエリア内の中央でフリーの森脇良太へ。森脇は溜めてシュートを放つが枠をとらえられず、チャンスをものにできなかった。

 両チームがチャンスをつくるも決めきれず前半はそのまま終了。スコアレスで折り返した。

 後半に入って56分、左サイドでボールを受けた杉本が中に切り込んで、ペナルティエリア手前からシュート。ペナルティエリア内中央にいた南野が反応し触るも、これはオフサイドの判定。浦和は、57分に、C大阪DFのクリアが、ペナルティエリア内左にフリーでいた興梠慎三に渡り、興梠はそれをダイレクトでシュート。しかし、これはGKが好セーブを見せてゴールを奪うことはできない。さらに65分、カウンターから興梠のパスを受けた柏木が、ペナルティエリア手前の左からミドルシュートを放つが、枠をわずかに逸れる。

 浦和のチャンスが続いていた中、C大阪は68分、左サイドでボールを受けたカカウが中へ切り込み、ペナルティエリア手前から強烈なミドルシュート。ボールは右ポストを叩きゴールへ吸い込まれ、C大阪が先制に成功した。

 C大阪は79分に、先制弾を決めたカカウに代えて永井龍を投入。82分には、南野がドリブルでペナルティエリア内まで持ち上がり、自らシュートを放つがGK西川が好セーブで追加点を許さない。浦和は89分に、柏木からスルーパスを受けたマルシオ・リシャルデスがトラップでDFをかわすと、左足を振り切る。しかしこれは枠をとらえられなかった。さらにアディショナルタイムに入ると、ペナルティエリア内に飛び出してきた柏木がゴール正面でシュートを放つがGKがセーブし、絶好のチャンスを活かせなかった。

 試合終了間際に浦和がペナルティエリア手前でFKを獲得する。マルシオ・リシャルデスがこれを蹴るが壁にはじかれて、試合はそのまま終了。カカウの2試合連続ゴールで首位の浦和に勝利したC大阪が、勝ち点3を獲得しJ2降格圏内から脱出した。

 浦和は次節、10月5日に徳島ヴォルティスとホームで対戦。C大阪は同日、清水エスパルスとアウェイで対戦する。

【スコア】
セレッソ大阪 1-0 浦和レッズ

【得点者】
1-0 68分 カカウ(セレッソ大阪)

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