現役引退を発表した熊本の元日本代表MF藤本 [写真]=Getty Images
ロアッソ熊本は7日、同クラブに所属する元日本代表MF藤本主税が今季限りで現役を引退することを発表した。7日、藤本は自身の公式ブログを更新し、コメントを伝えている。
「報告」と題したブログで藤本は「今シーズン限りで、現役を引退します」と明言。「まず伝えたいことは「感謝」の想いです。各クラブで支えてくれたスポンサー、ファン・サポーターの皆さん、クラブ関係者の皆さん、共に戦ってくれた選手・スタッフ、知人、友人、そして愛する家族、自分に関わる全ての人に、心の底から何百回、何千回、何万回も伝えたい!『本当にありがとうございました』」と感謝の意を伝えた。
さらに「藤本主税、サッカー人としての第1章は幕を閉じます」と、これからもサッカーに関わっていくことを示唆。「悔いもあり、決して清々しい引退とは言えませんが、自分にしか分からない拘りがあって、自分には決して嘘はつけなかった。自分自身に真っ直ぐ向き合ったら、自ずと答えは出ました…『引退やな』って」と悩んだ末の決断だと明かしている。
そして最後に、「あと1ヶ月半、サッカー人としての第1章を、凛とした振る舞いで過ごせるように、最後まで突っ走りたいと思います。最後まで応援宜しくお願いします」と、残りの選手生活に意気込みを見せた。
現在36歳の藤本は徳島市立高校を卒業後、1996年にアビスパ福岡に入団。1999年にサンフレッチェ広島に移籍すると、レギュラーとして活躍し、広島の天皇杯準優勝に貢献した。活躍が認められ、2001年に日本代表に選出されると、2002年にはオランダリーグ移籍間近と報じられたが、交渉は破談に終わった。
その後、名古屋グランパス、ヴィッセル神戸と渡り歩き、2005年に加入した大宮アルディージャでは約4年間主将を務めていた。大宮との契約満了後、2012年に熊本に加入すると、同クラブでも豊富な経験により、主将としてチームを牽引した。また藤本は、ゴール後のパフォーマンスで、中学、高校を過ごした徳島の名物「阿波踊り」を披露し、ファンに親しまれていた。リーグ戦の通算成績はJ1で385試合44得点、J2で戦50試合3得点を記録している。
熊本は11月9日に行われるリーグ最終節の愛媛戦の試合後、引退セレモニーを行うことを発表している。
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