■大宮アルディージャ J1残留に向けて正念場、地の利を生かして勝ち点獲得なるか
J1残留を占う重要な一戦となった甲府戦を1-0で勝利した大宮。この勝利により、得失点差の関係ではあるが、降格圏からの脱出に成功した。選手のみならずスタッフ、サポーターにとってもモチベーションが高まる大きな1勝となった。自分たちが結果を残し続ければ残留にたどり着くことをあらためて証明した形だ。
ミッドウィークに開催されたアウェーでのG大阪戦。内容、結果ともに完敗だったが、ここで下を向いている暇はなく、「もうしっかりと切り替えています」(福田俊介)と選手たちは次に向かっている。この試合では、途中からではあるがドラガン・ムルジャが実戦に復帰。2トップを組むことになる可能性の高いズラタンにとっても嬉しいことだ。
今節の対戦相手であるFC東京は現在6位。前節こそ敗戦を喫したが、その前までは14試合負けなしとチーム力は安定している。強敵ではあるが、状況を考えればホームでしっかり勝ち点3を手にしたい。そのために大事になってくるのは守備では失点をしないこと、攻撃ではしっかりとリスク管理をすることだ。懸念されるのは、天皇杯を終えたばかりで選手たちのコンディションとチームとしての準備期間が少ないところ。厳しい日程ではあるが、ここを乗り越えていかなければ残留の道はない。だが、オレンジ色の心強いサポーターが選手たちの側にいてくれることが、最大の勝因となるはずだ。(上野直彦)
■大宮予想スタメン
4-4-2
GK
北野貴之
DF
今井智基
横山知伸
高橋祥平
和田拓也
MF
家長昭博
カルリーニョス
金澤慎
泉澤仁
FW
ドラガン・ムルジャ
ズラタン
■FC東京 大宮との相性は抜群、懸念材料は日本代表組のコンディション面か
前節は15位仙台の気迫に押され、主導権を握られて敗戦を喫した。羽生直剛は改めて「残留を争うチームとの対戦の難しさ」を話したが、今節も15位大宮との対戦となる。精神的にも難しい状況を乗り越え、連敗を回避できるかに焦点が当てられる。
FC東京は、大宮とのアウェー戦で8シーズンに渡って全て勝利を果たしている。同時に三田啓貴、東慶悟らが負傷から復帰し、攻撃のオプションが増えることは明るい材料だと言えるだろう。しかし、今節はエドゥーが出場停止に。そのため、渡邉千真の先発が見込まれるが、渡邉自身は「エドゥーと同じプレーはできないが、周りとの距離感を近く保って自分の良さを出し、チームメイトの良さも生かすことで得点につなげたい」と意気込みを見せている。流動的なコンビネーションプレーに期待したい。
一方、日本代表の親善試合のため森重真人、太田宏介、武藤嘉紀、権田修一がチームを離れており、今節に向けた準備期間は2日間のみ。海外遠征の疲労もあり、15日の天皇杯をターンオーバーで戦った大宮とのチーム状況は対照的だと言える。
それでも武藤は「代表から戻ってきて何もできなければ意味がない。Jリーグで何ができるかが大事」と、太田は「代表とFC東京の戦い方は共通する部分がある。まずはしっかりとした守備から入り、機を見て攻撃参加をしていきたい」と語る。“世界”と戦った得難い経験をいかに自チームに還元できるかがポイントになる。(totoONE編集部)
■FC東京予想スタメン
4-3-1-2
GK
権田修一
DF
徳永悠平
吉本一謙
森重真人
太田宏介
MF
羽生直剛
高橋秀人
米本拓司
河野広貴
FW
渡邉千真
武藤嘉紀