J1新人最多得点記録の更新に期待がかかる武藤(右) [写真]=Getty Images
■FC東京 記録更新がかかる武藤ら代表組の活躍に注目
前節の名古屋戦は引き分けに終わり、上位との勝ち点差が開く結果となった。だが、クラブとしての過去最高順位(4位)を上回る望みをわずかながら残し、選手たちのモチベーションは高い。高橋秀人は「一戦ごとに全力を尽くすことは当然だが、ただ目の前の試合をこなすだけではなく、日々新たなチャレンジをして個人としてもチームとしても成長していきたい」と話し、来季にもつながるステップアップを狙う。
ただ、リーグ戦の中断期間中は、森重真人、太田宏介、武藤嘉紀が日本代表の活動に専念。それぞれの出場時間にばらつきはあるものの、代表組のコンディションが懸念される。また、チームに合流した時間は実質2日間のみ。そのため、チームとしての準備や新潟対策という点に一抹の不安を残している。
その一方で、この期間に石川直宏、加賀健一に加え、10月26日のG大阪戦で首を負傷した権田修一も完全復帰。ここ5試合連続で失点を喫しているだけに、GKを中心に粘り強い守備を取り戻したい。
また、武藤は名古屋戦で貴重な同点弾を放ち、J1新人最多得点記録の13ゴールに並んだ。自身も「コンディションは代表チームに参加する前より良くなっているし、代表で得点を挙げられなかった分、さらにゴールへの意欲が高まっている。チームの勝利が一番だが、そこに貢献するためにも得点やアシストという結果を残し続けていきたい」と意気込みを見せた。同選手の記録更新にも期待したい。(totoONE編集部)
■FC東京予想スタメン
4-3-1-2
GK
権田修一
DF、
徳永悠平
カニーニ
森重真人
太田宏介
MF
羽生直剛
高橋秀人
米本拓司
河野広貴
FW
エドゥー
武藤嘉紀
■アルビレックス新潟 中断期間中の負傷者復帰で選手層に厚み
リーグ戦中断期間中はチームにとって絶好の休息となった。成岡翔、ラファエル・シルバ、大野和成ら、別メニューだった選手が復帰。トレーニングにも活気が戻ってきた。
特にFW陣の競争は熾烈だ。指宿洋史、鈴木武蔵、田中達也、そしてラファエル・シルバと、4選手ともにキレのある動きを見せて持ち味を発揮。誰が先発しても遜色はないだろう。交代カードの切り方も含め、柳下正明監督の手中にある選択肢は豊富だ。その一方で、センターバックの舞行龍ジェームズが出場停止となる守備陣には不確定要素がある。代わりに出場することが予想される大野は負傷明けで、ソン・ジュフンはU-21韓国代表で10日間チームから離れており、コンディションが気になるところ。同じように、日本代表に招集されて19日に合流した松原健も、FC東京戦に向けて状態を上げていくことが求められる。
チームに戻った松原は、「練習にいつも通りの緊張感があった。前節からFC東京戦まで間が空くからといって、みんな気を緩めることなくやってきたのが分かった」と語り、自らも気を引き締め直す。2度目の招集でも日本代表デビューが叶わなかった松原だが、「まだ実力不足。新潟の練習からやっていくだけだし、残り3試合で全勝するため、チーム一丸となって戦う」と発奮。日本代表3選手を含むFC東京の攻撃力を警戒しながらも、「サッカーはチームスポーツ。全員で守りたい」と、新潟らしさを全開にすることが勝利のカギと見ている。(totoONE編集部)
■新潟予想スタメン
4-4-2
GK
守田達弥
DF
松原健
大井健太郎
大野和成
小泉慶
MF
山本康裕
レオ・シルバ
小林裕紀
田中亜土夢
FW
指宿洋史
鈴木武蔵