現役引退を発表した鹿島の中田浩二 [写真]=Getty Images
鹿島アントラーズは3日、元日本代表DF中田浩二が現役を引退すると発表した。今後はクラブスタッフとして残留する方向で話し合いを行うことも、併せて発表された。
中田は1979年生まれの35歳。1998年に帝京高校から鹿島へ入団した。加入後は1年目から公式戦に出場し、1999年にはU-19日本代表の一員としてFIFAワールドユースに出場。準優勝に大きく貢献した。
翌2000年には鹿島でレギュラーに定着し、国内初となる三冠獲得を達成。同年のシドニー・オリンピックにも出場した。2001年にはJ1連覇、2002年には日韓ワールドカップ全4試合にフル出場した。
2005年にマルセイユへ移籍し、翌2006年にはスイスのバーゼルへ。同年のドイツ・ワールドカップにも出場した。2007-2008シーズンにバーゼルでスイス・カップを制し、2008年7月に鹿島へ復帰していた。
中田は今シーズン、J1で3試合、ヤマザキナビスコカップで1試合に出場。キャリア通算では、J1で266試合出場33得点、ヤマザキナビスコカップ31試合出場4得点、天皇杯では31試合出場6得点を記録。国際Aマッチでは57試合に出場し、2得点を挙げている。
現役引退にあたり、中田は以下のようにコメントしている。
「このたび、たくさんの思い出と感謝の気持ちを胸に現役を引退することを決断しました。いくつかの選択肢を前に、プロ選手としての葛藤はありましたが、やはりアントラーズで現役を終えることが自分にとって最良であるという結論に至りました。今後は今までと違った形でチームを支え、クラブの発展に貢献したいと考えています。立場を変えてアントラーズをサポートできるよう、将来についてクラブとしっかり話し合いたいと思います。最後になりましたが、今までピッチで共に戦ってきたチームメート、クラブスタッフ、そしてサポーターの皆さん、夢のような14年間、本当にありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします」
なお鹿島は中田について、6日に行われるJ1第34節のサガン鳥栖戦終了後、引退の挨拶と記者会見を予定していることも発表した。
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