優勝シャーレを掲げるG大阪の長谷川監督 [写真]=Getty Images
J1最終節が6日に行われ、ガンバ大阪は徳島ヴォルティスと対戦。両チームともに最後までゴールを奪えず0-0で引き分けた。
同じ勝ち点の2位・浦和レッズが名古屋グランパスに2-1で敗れたため、G大阪の9年ぶり2度目の優勝が決定。2011年の柏レイソル以来となるJ1昇格年のリーグ制覇を達成した。
試合後、会見に応じたガンバ大阪の長谷川健太監督はまず、「優勝をサポーターにプレゼントできたことを嬉しく思っています」とコメント。そして、「後半の15分間ぐらいは危ない時間がありましけど、最後はずっと押し込んでなかなか点が割れない中で、選手もなんとか一点という思いで戦ったんですけど」と語り、「徳島もホームで優勝させられないという強い想いで戦っていて本当に難しい試合になった」と試合を振り返った。
他会場の結果について長谷川監督は、「あまり早くに伝えると、(選手たちが)下がっちゃったりするとまた難しいゲームになるんで。ただ、プレーが切れたときに丹羽(大輝)に少し話をして、後ろはしっかりリスク管理しながら、最後ゲームを閉めさせろという話をした」と明かしている。
そして、「勝って終われればもっとサポータに喜んでもらえた」と優勝を勝利で飾ることを悔やんでいる同監督は「14位から始まって本当に長いシーズン、難しい戦いでしたけど、選手が優勝を諦めずに戦ってくれた結果が、最後こういう形になったと思う」とシーズンを振り返った。
一時は降格圏の16位にまで落ちたG大阪。長谷川監督は「初めの内は、守備はできるんですけど中々攻撃に行けない中で、ガンバの強みである攻撃力をどうやって活かしながら、逆にしっかりとした守備ができるのかというバランスをとりながらとか(を考えていた)」と明かし、「中断以降は、ベンチから見ていても球際とか、ゴール前の対応も含めて素晴らしかった。守備陣だけではなく前線の選手たちも含めて攻守のバランスがとれたチームになった」と語った。
今季からJ1に復帰したG大阪だが、すでにナビスコカップとJ1を制して2冠。その意味を問われると「優勝の経験がない選手がたくさんいたので、ガンバの選手としてのプライドを強く意識してこれから戦ってくれるきっかけになった。西の横綱と言われたチームですから、メンタリティが復活し、さらにチーム全体が上を目指すきっかけだと思う」とコメントし、チームとして自信を取りもどせるきっかけだと語った。
そして、監督からみたMVPを問われると、「東(東口順昭)だと思います」と今季から加入していた正GK東口の名前を挙げて、「ナビスコの1試合を欠場した以外は全てゴールを守ってくれた。中断以降はチームに馴染んでDF陣を締めてくれたので、東には感謝したいと思います」と説明している。
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