中央大学サッカー部は14日、中央大学多摩キャンパスCスクエアでJリーグ加入内定選手合同記者会見を開き、東京ヴェルディに内定が決まったMF渋谷亮が出席した。
家族全員が熱心なヴェルディ・サポーターで、物心ついた頃から東京Vが憧れのクラブだった渋谷は、冒頭から「ヴェルディへの愛情を語り始めたら止まらない」と、クラブへの溢れんばかりの想いを語った。
プロとして、憧れの緑のユニフォームに袖を通すことについては、「不思議な感覚」と心情を口にしたが、それでも「目指すは『緑のバンディエラ』になること」と語り、「ヴェルディにとって、ローマでいう(フランチェスコ)トッティになれるように、クラブへの愛情をピッチ上でも表現できる選手にならなくてはいけない」と、東京V一筋を貫くことを誓っている。
Jリーグで意識している選手には、ユース時代に同期だったジュビロ磐田のMF小林祐希の名をあげ、ピッチで再会したら「とりあえずユニフォームを引っ張ります(笑)」と一言。自分とは正反対の選手だと評価したが、「チームとしても個人としても負けたくない」と、ライバルを相手に意気込んだ。
また、対戦を楽しみにしている選手は、同サッカー部出身で大宮アルディージャ所属のDF今井智基だと話し「すごくお世話になったし、この前も遊びで一緒にサッカーさせてもらったんですけど、それをJリーグのガチの舞台でやりたい」と、昨年4月に日本代表候補にも選出された先輩との対戦を心待ちにしている。
けがに苦しみ、主将として迎えた4年目はなかなか試合に出場できずに悔しい思いをした渋谷。しかし、そこで折れなかったのは「両親の愛があったから」と語り、自身の将来の夢については「J1で東京ヴェルディがもう一度優勝するところを、自分の父親に見せること」と、30年来のヴェルディ・ファンである父に、再びあの栄光を見せることが親孝行であると述べた。