2015明治安田生命J2リーグ第13節が9日に行われ、ジュビロ磐田は水戸ホーリーホックと対戦し、2-1の勝利を収めた。後半途中から出場し2点に絡む活躍で逆転に貢献した磐田のMF松井大輔が試合後にコメントしている。
試合は、前半に先制を許した磐田だったが、後半57分に途中出場した松井が、直後のファーストプレーで同点弾を奪うと、61分には松井が獲得したFKから上田康太が直接ゴールを決めて逆転。ホームで2-1の勝利を収め、2連勝で首位に浮上した。
松井は試合後、同点弾について「ファーストタッチが上手くいったんで、ゴールを見ずにシュートを打てたと思うし、3バックの空いたところを突こうと思っていたので、上手くゴールが入ってよかったと思います」と振り返り、「勝ちたいっていう気持ちと、自分の中で(試合に)出たら点を獲るっていう、すごくストイックにシュート練習もやっているし、そういうのが実ったと思います」とコメントした。
途中出場した直後のゴールだが、「(監督からは)『行って来い』って感じでした。役割は分かっているし、結果を求められるのは選手は知っているので、期待に応えただけです」と冷静にコメント。さらに、2点目に繋がったFK獲得については、「2点目、もうちょっと前に行きたかったですけど」とFKの位置を気にしていたと語るも、「まぁコウタ(上田)が決めてくれて良かったです」と逆転を喜んだ。
逆転後も積極的に走り続けて気持ちを見せるプレーをした松井。「もう最年長だし、チームのためにっていうか、献身的に動くことは当たり前のこと」と語ると、「コンセプトはみんな分かっているから途中から入っても、選手全員が同じ気持で入っていけるっていうのはこのチームの強さだと思います」と続けて、首位浮上の要因を語った。
この日、5月9日に29歳となる誕生日を迎えた上田は、逆転ゴールとなったバースデー弾を決めて、同試合のマン・オブ・ザ・マッチに選出された。それを受けて松井は、「僕の誕生日が11日なんで、近いですけど、1つ納得がいかないことは、マン・オブ・ザ・マッチの選手がなぜ僕じゃないんだろう。それだけですね」と冗談を交えながら、不満を漏らした。
2連勝中の磐田は次節、17日にアウェーで大宮アルディージャと対戦する。松井は、「なんでもそうですけど、持続するのが大事なんで、これを続けていけば自ずとJ1は見えてくると思います」と今後への意気込みを語った。