2015明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第12節が16日に行われ、鹿島アントラーズとサンフレッチェ広島が対戦した。
広島は5連勝と波に乗って臨んだ前節のガンバ大阪戦を0-1で落とし、首位浮上のチャンスを逃した。一方の鹿島はFC東京を破り、徐々に本来の力を取り戻しつつある。
最初に決定機を作ったのは鹿島。21分、後方からのロングボールに抜けだした遠藤康がワントラップからボレーシュート。しかし、ここは精度を欠いてしまいゴール左に外れた。
一方の広島にもチャンス。37分、ペナルティエリア手前に切り込んだドウグラスが左足シュートを放った。しかし、ここはわずかにゴール左に外れてしまう。
その後は鹿島が連続で決定機を迎える。38分、ゴール前のカイオが、小笠原満男からパスを受けて振り向きざまのミドルシュート。しかしここはGK林卓人がなんとか弾き出してCKに逃げる。直後には右からのクロスボールをペナルティエリア内で受けた赤崎秀平にビッグチャンスが訪れたが、シュートは林の正面だった。このまま0-0で前半を折り返す。
後半立ち上がり、鹿島にアクシデントが発生する。49分、山本脩斗が太ももを痛めて、伊東幸敏との交代を強いられた。
すると51分、思わぬ形でスコアが動く。鹿島のGK曽ヶ端準がバックパスの処理をミスしてしまう。これを見逃さなかった佐藤寿人がボールを奪って無人のゴールへシュート。広島が先制に成功する。しかし、このプレーで交錯した佐藤が53分に負傷交代となる。
ホームで勝ち点3がほしい鹿島は攻撃のカードを切る。53分、赤崎を下げて新外国人のジネイを投入する。65分、土居聖真がペナルティエリア右に進入すると、広島の千葉和彦が土居を倒してしまい、鹿島にPKが与えられる。
勢いを増す鹿島。68分、敵陣ゴール前でボールを奪うと、エリア内右の土居が折り返し、最後はジネイが押し込んで勝ち越し。ジネイにとっては来日初ゴールとなった。
喜びもつかの間、再びスコアが動く。69分、左サイドを突破した柴崎晃誠がそのままシュート。これがゴール右下に決まり、広島がスコアを振り出しに戻した。
追いつかれた鹿島は懸命に勝ち越し点を狙う。82分、ペナルティエリア手前右から柴崎岳がクロスを供給。中央に飛び込んだカイオがヘディングシュートを放ったが、ゴールの右に外れてしまった。
このまま試合は終了し、2-2のドローに終わった。
次節、鹿島は敵地で浦和レッズと、広島はホームでアルビレックス新潟と対戦する。
【スコア】
鹿島アントラーズ 2-2 サンフレッチェ広島
【得点者】
0-1 51分 佐藤寿人(サンフレッチェ広島)
1-1 65分 小笠原満男(PK)(鹿島アントラーズ)
2-1 68分 ジネイ(鹿島アントラーズ)
2-2 69分 柴崎晃誠(サンフレッチェ広島)