ヤマザキナビスコカップ予選リーグ第5節が20日に行われ、川崎フロンターレはモンテディオ山形と対戦し1-1で引き分けた。試合後、MF中村憲剛が記者団の取材に応えている。
後半の立ち上がりに山形FW山崎雅人に先制点を許し、直後の56分にピッチへと送り出された中村。風間八宏監督から、事前に投入される場面を決められていたかを問われると「何も言われてないです。いつでも出られる準備はしていましたけど」と述べ、「先制されてすぐ呼ばれたので。やることははっきりしていた。まずは追いついて、勝ち越すしかないと」と、自身が加わって流れを変えることを念頭に置いていたという。
続けて「とにかく自分が入って、ボールを後ろから受けて前に出す。それで(相手が)前から来ていたので、裏も空いているし、まずは相手を走らせる。自分の中ではいつも通りというか。(スペースが)空いてくれば前の選手に入れるという。どこが空いているかを見ながらやっていました」と、中盤のつなぎ役になることを意識していたようだ。
エウシーニョのゴールで同点に追いついて以降は、相手も前線の選手を交代で入れ、攻め合いの展開に。それでも中村は「チャンスはないことはなかったので、勝ち点3を取らなければいけないかなと」と、引き分けという結果に満足はしていない様子。
また、中村は自身が出ていなかった前半については、「前から(プレッシャーを)かけられた時に、ちゃんと見失わないで、自分のポジションを取って相手を引き出す作業が必要なので。相手が来ていればシンプルにはたけばいいし、来ていなければまずゴールに向かうっていうことが最初にやらなければいけないことなので、(自分が出てからは)それをやっただけですね」と振り返っている。
Bグループでは名古屋グランパスの予選リーグ突破が決定し、川崎は残る1枠を争う展開となった。突破に向けては「名古屋が決まって、(ヴィッセル)神戸が勝って。あと2試合勝たなければいけない状態…。まぁ引き分けたら厳しいですし、1勝2分け1敗じゃ抜けれない。勝ち点10以上は必要なので、必然的に勝たないと」と述べ、厳しい状況に追い込まれながらも、最後まで勝利を目指すことを誓った。
19日には日本代表MF香川真司が所属するドルトムントと7月7日に親善試合を行うことが発表されていた。中村は相手チームの編成もどうなるかわからないと、前置きした上で「ああいうヨーロッパのトップのチームがここ(等々力競技場)に来るっていうことは、チームにとっても大きなことですし、ここに見に来る子どもたちも楽しみにしていると思います」と、コメントしている。
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