【予想スタメン】武藤の移籍報道で慌ただしい雰囲気も、“FC東京が進むべき道”は変わらない

連日メディアで海外移籍が報じられている武藤 [写真]=Getty Images

■FC東京 FC東京らしさを見せることが重要

 首位決戦でもあった第12節浦和戦では、今季最多の4失点を喫し、ダメージの大きな敗戦となった。直後のナビスコ杯甲府戦では徳永悠平、カニーニ、河野広貴を休ませ、メンバーを入れ替えて臨んだが、攻守に課題が残り、疲労感もうかがえる内容に。それでも勝利を諦めず、終了間際にセットプレーから武藤嘉紀が2得点目をマーク。辛くも勝点3をもぎ取ったが、連勝時の良い流れを取り戻したとは言い切れない状態だ。

 マッシモ・フィッカデンティ監督は「連戦が続き、選手のコンディションを注意深く見る必要がある」と話し、今節に向けたメンバーは流動的。ただしカニーニと東慶悟が出場停止となり、選択肢は限られる。徳永、河野も万全ではないため、それぞれが疲弊感を払拭し、闘う姿勢をピッチの上で表現できるかがカギになるだろう。

 一方、連日、武藤の海外移籍が報じられ、練習場は慌ただしい雰囲気に包まれている。だが、フィッカデンティ監督は、「サッカーは人生と同じで、時に変化がつきもの。しかし、東京が進むべき道は変わらない。武藤がどういう決断をしたとしても、1stステージの残り試合はとても重要。より集中力をもって臨まなければいけない」と、改めて一戦ごとに全力を尽くして勝利に向かうことを誓う。

 4位に後退したが、優勝戦線に残り続けるためには、まずこの名古屋戦で90分間高い集中力をもって戦い抜くFC東京らしさを見せることが必要だ。(totoONE編集部)

■FC東京予想スタメン
4-3-1-2
GK
権田修一
DF
徳永悠平
森重真人
丸山祐市
太田宏介
MF
羽生直剛
梶山陽平
米本拓司
河野広貴
FW
前田遼一
武藤嘉紀

■名古屋グランパス 主力の疲労に不安、若手の奮起も見られず

 水曜日のナビスコ杯清水戦を、このFC東京戦に備えたメンバー構成で臨んだ名古屋だが、その成否は半々と言ったところだ。本来は温存しておきたかったはずの矢野貴章と永井謙佑を後半に起用せざるを得ない試合展開となり、さらに川又堅碁は風邪の症状を訴え試合前に名古屋へと戻った。3-6-1のフォーメーションの要とも言える3人がそれぞれに想定外の消耗を強いられたことで、西野朗監督の目算にも少しの狂いが生じたことは想像に難くない。

 負傷から復帰し90分をプレーしたダニルソンと本多勇喜についてもパフォーマンス自体はまだまだで、連続出場を続ける田中マルクス闘莉王と矢田旭についてもやはり疲労感が見える。こういう時こそバックアップメンバーの奮起がチームを救うのだが、清水戦で起用された若手は低調なプレーに終始する者ばかりで、大きな上積みはない。

 しかしながら勝利につながる2得点を決めたノヴァコヴィッチと小屋松知哉については2トップとして機能する向きも見せ、川又欠場の際には彼らを前線に置く3-5-2も一つの選択肢にはなった。ノヴァコヴィッチの得点感覚は清水戦の得点を引き合いに出すまでもなく、セットプレーの決め手が増えたことはチームにとっては朗報とも言える。3連敗中のリーグ戦でチームを救うのは、彼らになるかもしれない。(今井雄一朗)

■名古屋予想スタメン
3-4-2-1
GK
楢崎正剛
DF
竹内彬
田中マルクス闘莉王
本多勇喜
MF
矢野貴章
矢田旭
ダニルソン
永井謙佑
松田力
小川佳純
FW
川又堅碁

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