失点が続き2連敗中の鳥栖 [写真]=Getty Images
■ベガルタ仙台 総力戦で今季初の連勝を狙う
J1・1st第15節で、仙台は今度こそ今季初の連勝を目指す。前節神戸戦の勝利で得た自信を持って、仙台が昨季の公式戦で3戦して3敗した難敵鳥栖から勝ち点3を取りたい。
仙台にとっての不安材料は、FW陣に負傷者が多いこと。前節神戸戦の前後に奥埜博亮やウイルソン、金園英学が相次いで負傷。特にウイルソンは帰国して治療することになったために、チームにとっては痛手だ。また、3日のナビスコ杯第7節で鳥栖が休みであったことに対して、仙台は試合があった。日程面での不利もある。
しかしこの不安材料も、新たにつかんだ手ごたえとともに乗り越えたい。FWについては、回復具合にもよるが、神戸戦で決勝点を奪った金園がゴールに最も近そうだ。相手のプレッシャーが厳しい中でも敵陣内で多少強引にでも味方のボールを受け、シュートに持ちこむ。鳥栖とのフィジカル勝負では彼の存在が心強い。ハモン・ロペスについても体格を生かしたキープが期待できる。また、パスを供給する側として、ボランチのキム・ミンテにも、フィジカル勝負での活躍が期待される。
3日のナビスコ杯川崎戦では、抜擢された山本大貴や西村拓真ら若手選手が健闘した。主力を休ませることができただけでなく、チームの底上げも果たせたことを生かし、総力戦で鳥栖を倒したい。(totoONE編集部)
■仙台予想スタメン
4-4-2
GK
六反勇治
DF
菅井直樹
渡部博文
石川直樹
二見宏志
MF
梁勇基
キム・ミンテ
富田晋伍
野沢拓也
FW
金園英学
ハモン・ロペス
■サガン鳥栖 吉田が出場停止も、大きな混乱はない
首位の浦和をホームのベストアメニティスタジアムに迎えた前節の試合は、前半に吉田豊が退場して結果的に1-6と大敗。しかし、吉田の退場までは互角の戦いを展開し、一人少ない状況でも水沼宏太がFKを直接決めて先制するなど鳥栖の良さも見えた。
2節前の川崎戦でも敗れはしたが内容は悪くなかったため、チームに落ち込んでいるような雰囲気はない。むしろ、今節の仙台戦で勝ち点3をしっかりと手にして勢いを取り戻すつもりだ。
J1での対仙台戦の対戦成績はナビスコ杯を含めて4勝3分1敗で、一昨年から4連勝中と仙台を圧倒している。不安材料を挙げるなら前節6失点した守備。その前の川崎戦も含めると合計9失点しており、鳥栖らしくない失点が続いている守備をこの1週間でどこまで立て直せるかがカギとなる。また、互いにロングボールを前線に送る攻撃パターンを得意とするだけに、セカンドボールの争奪戦や球際の戦いで上回ることも勝利への条件。
古巣戦に向けてボランチの高橋義希はモチベーションを高めており、「うちの生命線は球際やセカンドボール。そこで負けてはいけないし、そこで負けたら良い試合はできない」と話した。出場停止の吉田に代わって左SBに入るのはチェ・ソングンだろう。彼は今季序盤や前節は途中出場でこのポジションに入っているため大きな混乱はないはずだ。(荒木英喜)
■鳥栖予想スタメン
4-2-3-1
GK
赤星拓
DF
丹羽竜平
菊地直哉
谷口博之
チェ・ソングン
MF
高橋義希
藤田直之
水沼宏太
池田圭
キム・ミヌ
FW
豊田陽平