堅守を取り戻しつつある山形 [写真]=Getty Images
■FC東京 東が左足負傷で今節の出場が微妙
2ndステージ開幕戦は、4-3-1-2の布陣で前線からハイプレスをかけていったが、後半に陣形が間延びし、守備を崩されて完敗。シュート数も川崎の16本に対して6本に終わり、移籍した武藤嘉紀の“穴”の大きさをうかがわせた。
しかし、マッシモ・フィッカデンティ監督は、「試合への入り方、前半の戦い方は良かった。その後、ひとつのエピソードが勝敗を分けることになった」と冷静に分析。チャンスを活かしきれない時間帯に、バランスを崩して失点を喫したことを問題視した。
そこから中3日で迎えた新潟戦は、布陣を4-4-2とし、選手間の距離を近く保つことで修正。その結果、アグレッシブさと新たな連動性を発揮し、今季初ゴールを挙げた高橋秀人を含め、3得点をマーク。チームとしての自信を取り戻す勝利をつかんだ。
また、この2試合で新戦力のFW、ネイサン・バーンズとサンダサが途中出場を果たしている。ともにコンディションと戦術理解が万全でない中でも個性を発揮し、今後に期待できるプレーを見せた。
だが、新潟戦はアディショナルタイムにPKを与え、またもや無失点に抑えることができなかった。また、ここまで豊富な運動量で攻撃を支えてきた東慶悟が左足を負傷し、今節の出場が微妙に。現在のチームは計算できるベテランが中心になっているだけに、連戦の3試合目ということも含めてコンディションに不安を抱える。それをカバーするための先発起用と交代策にも注目が集まる。(totoONE編集部)
■FC東京予想スタメン
4-4-2
Gk
権田修一
DF
徳永悠平
吉本一謙
森重真人
太田宏介
MF
米本拓司
高橋秀人
梶山陽平
中島翔哉
FW
石川直宏
前田遼一
■モンテディオ山形 今季アウェー初勝利を狙う
1stステージ最後の2試合は大量失点で終わったが、2ndステージは横浜FMに1-1、浦和に0-0と2試合連続のドロー。堅い守備をベースにした戦い方を取り戻している。前節は浦和に対して通常とは違う3バックで臨んだが、決定機をほとんど与えずに90分間アラートな状態を維持した。
今節は通常の3-4-2-1に戻すと見られるが、離脱者が少なく、各ポジションに色の違う選手が並ぶ。選手個々のコンディションやチーム戦術によって様々な選択肢がそろい、それがチーム内競争にもつながっている。常日頃からフィジカルに重点を置いて鍛えられているだけに、3連戦で運動量を大きく落とすチームではない。アウェーとは言え、移動距離、時間もそれほど長くなく、この2試合と変わらない運動量を発揮できる可能性は高い。
今季アウェーでは未だ勝利がなく、前回ホームで対戦した際もFC東京に敗れているが、チームの戦い方が定まっている今は、それを打破するチャンスととらえることもできる。ただし、そこで乗り越えなければならないのは、最大の課題である決定力だ。前節の浦和戦もカウンターで再三相手ゴールを脅かし、内容で圧倒しながらもドローという結果に終わったのは、フィニッシュ精度によるところが大きい。一朝一夕に解決する課題ではないが、ゴール前での思い切りと落ち着きがどれだけ発揮できるかが勝敗に直結しそうだ。(totoONE編集部)
■山形予想スタメン
3-4-2-1
GK
山岸範宏
DF
西河翔吾
渡辺広大
石川竜也
MF
宇佐美宏和
アルセウ
宮阪政樹
キム・ボムヨン
川西翔太
ロメロ・フランク
FW
ディエゴ