磐田戦で決勝点を挙げたC大阪FW田代有三(左) [写真]=Getty Images
2015明治安田生命J2リーグ第26節が26日に行われ、ジュビロ磐田とセレッソ大阪が対戦した。
2位の磐田がホームに3位C大阪を迎えるこの一戦はJ1昇格に向けて互いに負けられない戦いとなる。前節、FC岐阜に敗戦を喫した磐田は上位対決を制して勢いを取り戻したい。一方のC大阪は、GKキム・ジンヒョンが負傷離脱と大きな痛手を負ったが、勝てば磐田との勝ち点差が3に縮まるだけに、敵地での勝利を目指したいところ。
先に試合を動かしたのはアウェーのC大阪。7分、敵陣でボールを奪うとスルーパスを受けた田代有三がエリア内でDFを1人かわし、左足シュートをゴール右隅に決め先制に成功する。
リードしたC大阪はさらに9分、パブロがドリブルで持ち込みミドルシュートを放つと、これは惜しくも右ポストにはじかれたがC大阪が立て続けにチャンスをつかんだ。
一方の磐田は15分右からのクロスにジェイが中央でヘディングシュートを放つも、これはゴール左にそれてしまう。
磐田はミドルシュートなどで積極的にゴールを狙うが、なかなか枠をとらえられず、決定的なチャンスが作れない。34分には左サイドから駒野友一がアーリークロスをあげるとジェイが頭で合わせるがこれも枠の上に外れる。前半終了間際にも駒野が右足でミドルを狙うが、シュートはクロスバーに阻まれた。
前半は、シュート数を見ると磐田の13本に対しC大阪が4本と差がついたが、C大阪はしっかりと守備で対応すると素早い攻撃に転じるなど、互角の展開となった。
逆転を目指す磐田は後半開始から宮崎智彦に代えて川辺駿をピッチに送り込んだ。
後半最初のシュートはC大阪。53分、右サイド深い位置からの折り返しに、走り込んだ山口蛍が右足ダイレクトで合わせたがシュートは大きく枠の上に外れた。さらにその1分後、今度は関口訓充がミドルシュートを放つが、GKの正面に飛んでしまう。
1点を追うジュビロにチャンスが訪れたのは63分、右サイドから太田吉彰がクロスを送るとジェイが完璧なタイミングで合わせる。しかし強烈なヘディングシュートはGKの正面に飛んでしまい、同点ゴールにはならなかった。
70分、なかなか得点が奪えない磐田は松浦拓弥との交代で小林祐希を投入する。直後の72分、遠い位置から川辺が無回転のミドルシュートを放つが、ここはGK丹野研太がファインセーブをみせた。さらに77分、上田康太の左足クロスにまたもジェイがヘディングで合わせるが、GKに防がれてしまう。
セカンドボールを拾い続けて攻め立てる磐田は80分にも、こぼれ球から駒野が右足でミドルを狙ったが、枠の左にそれた。
83分、磐田はアダイウトンに代えて清水貴文を投入し、最後のカードを切る。一方のC大阪も88分、酒本憲幸に代えて椋原健太、89分にはパブロを下げて茂庭照幸、90分には玉田圭司に代えて吉野峻光と、交代カードを使いきり逃げ切りを図る。
結局、磐田は5分のアディショナルタイムでもゴールを奪うことができず、1点を守りきったC大阪が1-0の勝利を収めた。
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