2015明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第5節が29日に行われ、ヴィッセル神戸とサンフレッチェ広島が対戦した。
前節のガンバ大阪戦でセカンドステージ初黒星を喫し、4位に転落した神戸。ホームに迎える広島は、無傷の4連勝で同ステージ、年間順位ともに首位につけている。8月2日に初戦を迎えるEAFF東アジアカップの日本代表メンバーからは、広島のDF水本裕貴が先発出場。FW浅野拓磨はベンチスタートとなった。
試合は7分に神戸が最初のチャンスを迎える。敵陣中央でパスを受けたチョン・ウヨンが、強烈なミドルシュートを放つが、これはクロスバーに弾き返された。広島は14分、敵陣中央から森崎和幸が思い切り良く右足を振り抜くが、シュートはわずかに枠の上に外れた。すると直後の15分、広島が先制に成功する。佐藤寿人のスルーパスを受けたドウグラスが、エリア内右に抜け出して右足でのシュートをゴール左隅に決めた。
広島は24分、左サイドからのクロスをファーサイドの佐々木翔がヘディングで折り返す。そのボールにフリーの佐藤が頭で押し込み、追加点を奪った。さらに42分、野津田岳人がエリア内左でGK山本海人に倒されてPKを獲得。これを野津田自身が、落ち着いてゴール右に蹴りこみチーム3点目を決めた。広島が前半の内に3点を挙げて折り返す。
後半に入って48分、前線から積極的にプレスをかけた広島はエリア前でボールを奪と、佐藤からのパスを受けたドウグラスが、エリア内でDFを1人かわしてシュート。これがゴール右隅に決まり、はやくもリードを4点に広げた。広島は62分、佐藤を下げて浅野をピッチに送り出した。
神戸は71分、右サイドの高橋峻希からのクロスに、中央のレアンドロがヘディングで合わせるが、GK林卓人に正面でキャッチされた。74分には右サイドからのグラウンダーのクロスに、ニアサイドで石津大介がヒールで流すが、ゴールの左に逸れた。後半アディショナルには、右サイドからのクロスの折り返しに、ゴール前でフリーのレアンドロが頭で合わせるが、枠を捉えられなかった。
終盤は神戸が主導権を握るも、広島の堅守を前に得点を奪えず、このままタイムアップ。広島が4-0の圧勝で、セカンドステージ無傷の5連勝となった。一方の神戸は、前節に続く黒星で2連敗を喫した。
8月12日に行われる次節、神戸が柏レイソルと、広島は鹿島アントラーズと対戦する。
【スコア】
ヴィッセル神戸 0-4 サンフレッチェ広島
【得点者】
0-1 15分 ドウグラス(広島)
0-2 24分 佐藤寿人(広島)
0-3 42分 野津田岳人(PK)(広島)
0-4 48分 ドウグラス(広島)