新潟戦での得点を喜ぶズラタン(奥)と梅崎(手前) [写真]=嶋田健一
2015明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第6節が12日に行われ、アルビレックス新潟と浦和レッズが対戦した。
新潟はJ1での通算対戦成績で1勝4分18敗と大きく負け越している浦和をホームに迎える。年間順位で15位と苦しんでいるがここ3試合で2勝1分けと調子を上げているだけに、苦手とする浦和相手にも勝ち点奪取を狙う。対する浦和は、セカンドステージに入ってからここまで1勝と苦戦しており、巻き返しのためにも勝ち点3は必須。東アジアカップに臨んだ日本代表メンバーのFW武藤雄樹とFW興梠慎三がベンチ外となった一方、負傷で代表離脱を余儀なくされたMF柏木陽介がスタメン復帰を果たしている。
最初のシュートは浦和。9分、高木俊幸がドリブルでエリア内左に侵入し中央へパスを送ると、柏木のシュートがDFにあたってこぼれたところに反応した関根貴大がダイレクトで合わせたが、シュートは枠の上に外れた。すると直後の13分、新潟が試合を動かす。エリア手前中央から山本康裕がミドルを放つと、グラウンダーのシュートが左ポストに弾かれたところを山崎亮平が押し込み先制に成功した。
しかしリードを奪われた浦和もすぐに反撃。26分、左サイド深い位置でボールをキープした梅崎司が巧みなフェイントで相手をかわしクロスボールを供給。これをエリア内でフリーとなっていたズラタンがヘディングできっちり決め、同点に追いついた。直後の29分にも右サイド関根からのクロスにズラタンが頭で合わせたが、惜しくもシュートはGKの正面に飛んでしまう。
1-1となって迎えた38分、新潟にチャンスが訪れる。パス交換から山崎がエリア内左に抜けだすと、角度のないところからニアサイドを狙って左足でシュートを放つ。しかしここはGK西川周作が右足で防いだ。対する浦和も43分にショートカウンターから梅崎がシュートチャンスを迎えるが、エリア手前から放ったミドルは枠の右に外れた。得点後も互いにチャンスを作ったが追加点には至らず、試合は同点のまま前半を終える。
後半も先にシュートチャンスを迎えたのは浦和。48分、エリア手前右からのセットプレーにズラタンがヘディングで合わせたが、ここは枠を大きく外れた。51分には高木が蹴った左CKに槙野智章が高い打点からヘディング。GKに弾かれたボールを再び槙野がオーバーヘッドで狙ったが、このシュートもGK守田達弥に阻まれた。勢いづく浦和はさらに54分、関根が右サイドからグラウンダーのクロスを入れると、高木がヒールで合わせたが、ボールは左ポストをかすめて枠の外へ外れた。
攻め込まれる展開が続いていた新潟に決定機が訪れたのは64分。右サイドに流れた指宿洋史がエリア内に走りだした加藤大にグラウンダーのパスを通す。しかしフリーで放った加藤のシュートはGKの正面に飛んでしまった。直後の65分、新潟は加藤を下げ佐藤優平を投入。浦和も66分に高木との交代で青木拓矢、71分にはズラタンに代えて李忠成をピッチへ送り出す。
すると76分、浦和が逆転に成功する。エリア手前中央でパスを受けた梅崎がワンフェイクでDFをずらすと右足を一閃。シュートはゴール右上に吸い込まれた。逆転を許した新潟は78分、左サイドを突破した山崎がカットインからシュートを放ったが惜しくも左ポストに嫌われる。さらにこぼれ球に指宿がつめるも、シュートはDFにブロックされた。
79分、新潟は山崎に代えて成岡翔を投入。さらに終盤には山本に代えて田中達也を投入するも同点ゴールは奪えず、浦和が2-1の逆転勝利を収めた。
第7節は16日に行われ、新潟はアウェーで清水エスパルスと、浦和はホームで湘南ベルマーレと対戦する。
【得点者】
1-0 13分 山崎亮平(アルビレックス新潟)
1-1 26分 ズラタン(浦和レッズ)
1-2 76分 梅崎司(浦和レッズ)
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