【予想スタメン】フィジカル面に不安を残すFC東京、優勝戦線生き残りをかけてG大阪と激突

年間勝ち点3位のFC東京 [写真]=Getty Images

■FC東京 中断期間の親善試合で善戦も、主力選手に故障者が相次ぐ

 J1中断期間には、日本代表選手が不在の中、クラブ初のドイツ遠征に臨んだ。アイントラハト・フランクフルトとの親善試合では、徳永悠平を左SBに起用。松田陸が右SBを、丸山祐市がCBを務める新布陣にトライ。前田遼一、ネイサン・バーンズがゴールをマークし、ブンデスリーガを相手に善戦した。

 だが、この試合で石川直宏が前十字靭帯を断裂。また、これまでFC東京のゴールを守り続けてきた権田修一がオーバートレーニング症候群と診断され、復帰時期は未定。太田宏介も左腿裏を痛め、故障者が相次いだ。

 満身創痍で臨んだ甲府戦だが、フランクフルト戦のメンバーをベースとし、松田を起点としたサイド攻撃が機能。攻撃陣の連係向上や、GK榎本哲也の好プレーもあり、「準備してきたことがすべて試合に反映された」と、マッシモ・フィッカデンティ監督は満足感を表した。

 今節に向けて、スルガ銀行チャンピオンシップで主力を休ませたG大阪に対し、FC東京は中3日で臨まなければならず、フィジカルコンディションに不安が残る。特に森重真人は日本代表の東アジアカップを含め、フル出場での連戦が続いており、G大阪の高い攻撃力を封じるためには彼の活躍が不可欠になる。

 ただし、ホーム味スタでのG大阪戦は、2002年より一度も敗戦がない。今節は順位の近い“直接対決”となるだけに、過去のデータと精神的な充実感もプラス材料として勝ち点3を掴みたい。(totoONE編集部)

■FC東京予想スタメン
4-4-2
GK
榎本達也
DF
松田陸
森重真人
丸山祐市
徳永悠平
MF
羽生直剛
高橋秀人
米本拓司
東慶悟
FW
ネイサン・バーンズ
前田遼一

■ガンバ大阪 戦い方、戦力でバリエーションが増も、決定力に不安が残る

 11日のスルガ銀行チャンピオンシップでは、4-2-3-1の布陣を敷いて戦いに臨んだG大阪。この布陣は、日本代表に選出された6人が前日の10日に帰国した状況を受け、残ったメンバーでより攻守にバランスよく戦う策としてとられたもの。結果的に相手に先制を許したことで選手の配置を変えながらの戦いになったものの、収穫の多い戦いだったと言える。

 トップ下に配置された遠藤保仁や倉田秋がうまく攻撃に絡みながら存在感を示したのもその1つ。特に後半は相手の足が止まったとはいえ、いろんなバリエーションから攻撃チャンスを作り出した。その手応えを踏まえ、代表選手が戦列復帰を果たす今節、どのような布陣を敷くのか定かでないが、戦い方、戦力の両方でバリエーションが増えたのは大きなプラス材料。流れに応じて戦い方を変化させながら試合を進めることも考えられそうだ。

 不安があるとしたらリバープレート戦でも露呈した決定力不足。チャンスを作り出しながらも0-3という大差をつけられた理由は、圧倒的な決定力の差にもあったが、その課題をいかに乗り越えるかは大きなカギ。また、1stステージでは堅守の光った守備陣が、2ndステージは一度も『完封』がないことから、いかに安定した守備を示せるかもその攻撃を後押しする要素になるだろう。代表デビューを飾った丹羽大輝や米倉恒貴がそのモチベーションをどうチームに還元するのかも楽しみにしたい。(totoONE編集部)

■G大阪予想スタメン
4-4-2
GK
東口順昭
DF
米倉恒貴
丹羽大輝
岩下敬輔
藤春廣輝
MF
大森晃太郎
遠藤保仁
今野泰幸
倉田秋
FW
パトリック
宇佐美貴史

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