国内組で臨んだ東アジア杯で日本は最下位に終わった [写真]=兼子愼一郎
Jリーグは18日、JFAハウスで2015年度第8回Jリーグ理事会を開催した。その後の報道向け報告会には、Jリーグの村井満チェアマンが出席し、記者団の質問に応じた。
先日開催されたEAFF東アジアカップ2015では、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督がスケジュールの問題について何度も訴えていた。村井チェアマンは「メディアを通じて、監督からそういうお話をいただいていることを認識しています。ただ、やっぱり直接話をしたいと思っているので、『直接コミュニケーションを取りましょう』と申し入れていて、了解もいただいています」と説明。
「Jリーグとしては、世界で言うウインターブレイクみたいなものが1月、2月にありますし、あとは様々な日本の競技上での制約条件をちゃんと理解してもらいたい観点もあります。一方で、Jリーグがしっかり土台にならないと、代表が勝てないということに関しては想いは同じですので、Jリーグとして協力できることはどんなことがあるのかを考えていきたい」と意見交換の場を設けるために、スケジュール調整を行っているとした。
村井チェアマンは、「直接コミュニケーションを取ることが一番大事」であると強調。「意見が一致しているのかもしれないし、相違点があるのかもしれない。直接話をしてみないと分からない。少なくとも、Jリーグのトップと代表監督のコミュニケーションはきちんとやるべきだと思います」と述べ、今後は積極的にコミュニケーションを取っていく構えを示した。
また、史上初の未勝利で最下位に沈んだ東アジア杯の結果にも言及した。村井チェアマンは中国戦から現地に合流。「国内組の選手層で戦い、Jリーグの力を見せる絶好のチャンスだった。何名かの選手は、恐らく監督から評価を得たと思うが、アジアで圧倒的な力をJリーグ勢が見せるという意味では、本当に残念だった」と結果に肩を落とし、「やはり、ハリルホジッチ監督としっかりと話し合いをして、どうしたら代表とJリーグがWin-Winの関係になれるかを協議していきたい」と語っている。