■鹿島アントラーズ 唯一の不安材料は小笠原の欠場か
鹿島は、トニーニョ・セレーゾ前監督から石井正忠監督に交代してから、前節の仙台戦で4連勝を飾り、2ndステージでも首位に浮上した。システムもセレーゾ監督時代の4-2-3-1から、伝統の4-4-2に変更し、フィットしている。仙台戦では2点のビハインドから逆転勝利。勢いの付く勝ち方で波に乗っている。
今節の相手は山形。J1では過去7試合で4勝3分と一度も負けておらず、ネガティブな要素を見出すことの方が困難だ。前節に続き、ホームのカシマスタジアムでの試合となるため、移動の負担もなく、万全のコンディションで臨めることも大きなアドバンテージとなる。
ただ、小笠原満男が19日の練習で別メニュー調整。20日に復帰したがサブ組での調整となり、先発から外れる可能性が出てきた。仙台戦後、「先に失点してはいけないし、良くなっていない。楽に勝っている試合はないし、力があって勝っているわけじゃない。浮かれてはいられない」と、あえて厳しい言葉を並べたベテラン。若手の多いチームの中で、唯一と言っていいほどの引き締め役が出場できないとなれば、大きな痛手となる。
また、山形には鹿島出身選手が多い。レギュラーである當間建文、石川竜也、スーパーサブの中島裕希らは鹿島の黄金期を知る選手。当時、満足に出番を得られなかったとはいえ、鹿島の伝統的スタイルを踏襲する石井監督のやり方は熟知しているだけに、侮ることはできない。(totoONE編集部)
■鹿島予想スタメン
4-4-2
GK
曽ヶ端準
DF
西大伍
ファン・ソッコ
昌子源
山本脩斗
MF
遠藤康
山村和也
柴崎岳
カイオ
FW
土居聖真
赤崎秀平
■モンテディオ山形 最大の課題は決定力の低さ
前節はホームで鳥栖と対戦。1-3で敗れ、これでリーグ戦13試合勝ち星なしとなった。年間の順位でも最下位となり、残り試合が10試合と少なくなる中で、目の前の試合とは別のプレッシャーがかかり始める時期を迎えている。そうしたプレッシャーを跳ねのけるためにも、勝利が最高の起爆剤になる。
敗戦の理由は、失点の多さも気になるところだが、それ以上にやはり決定力の部分にあるだろう。前節はシュート数8本に終わったが、後半にCKから1-1の同点に追いつき、さらに決定機を作っている。しかし、ここで決めきれなかったことでカウンターから失点を喫した。スコアレスドローに終わった前々節の川崎戦も、前半に決定的なシュートチャンスを迎えながら、それを生かしきれなかった。
今節は高崎寛之が、移籍元である鹿島との契約上の理由で出場することができない。前節は特に後半に起点を作る効果的な動きを発揮し、新たなピースとしての可能性も見せていただけに、山形にとっては残念だが、馴染んだ選手同士の連係で活路を見出したい。
前回対戦では、内容的に劣勢の時間が長かったが、84分までリードを保っていた。過去、鹿島に勝利したことはなく、今季アウェーでの勝利もないという不利なデータはあるが、集中した守備をベースに大きな意味を持つ勝利を挙げたい。(totoONE編集部)
■山形予想スタメン
3-4-2-1
GK
山岸範宏
DF
宇佐美宏和
西河翔吾
石川竜也
MF
山田拓巳
宮阪政樹
アルセウ
キム・ボムヨン
ロメロ・フランク
川西翔太
FW
ディエゴ