【予想スタメン】リーグ戦7試合勝ち星なしと苦境に立たされる松本、FC東京戦は真価を問われる一戦に

年間順位でJ2降格圏の16位に沈む松本 [写真]=Getty Images

■FC東京 大崩れの心配はなく、先制点が勝利へのカギ

 前節の横浜FM戦は、互いにバランスを重視し、戦術的にも拮抗したゲームになった。しかし、終了間際に失点し、リーグ7試合ぶりの敗戦で2ndステージで7位に後退。特に高橋秀人の出場停止の影響もあり、中盤の構成力に課題を残すことになった。

 そのため、今節は中盤のシステムを変えて臨むことになりそうだ。アンカーには米本拓司を初起用する形にもトライ。松本のサイドやシャドーを起点にした攻撃のケアを徹底する。

 ただし、平山相太がひざを痛め、前節は欠場。太田宏介も横浜FM戦で右脇腹を負傷し、別メニューが続いた。チームの苦境は続くが、太田は「痛みは残るが、出場を想定して準備をしてきた。ここ数試合は個人的にも得点に絡むことができていないが、今節は絶対に連敗できないし、勝ち点3が必要になる。FKやクロスを含め、個人としてもインパクトのある結果を残して勝利をつかみたい」と意欲的だ。

 全員がハードワークをし、空中戦やセットプレーにも強い松本だが、FC東京は2ndステージ、年間共にリーグ最少失点を誇り、大きく崩れることはないはず。先制点を奪うことができれば、狙いどおりの試合運びができるだろう。特に味の素スタジアムでの戦績は、2ndステージで4勝1分と無敗を誇る。ホームで優位に試合を進めたい。(totoONE編集部)

■FC東京予想スタメン
4-3-1-2
GK
ブラダ・アブラモフ
DF
徳永悠平
森重真人
丸山祐市
太田宏介
MF
羽生直剛
米本拓司
橋本拳人
河野広貴
FW
ネイサン・バーンズ
前田遼一

■松本山雅FC 残留争いに食らいつくためにこれ以上の敗戦は許されず

 極めて苦しい状況で強敵に立ち向かわなければならない。20日にG大阪、23日には山形と壮絶な戦いを演じてともにドロー決着。今度は再び中2日の過密日程で、年間3位のFC東京と敵地で対戦する。しかも、チーム最多となる5ゴールを挙げている攻撃の核、オビナを出場停止で欠く上、1トップの代役候補である塩沢勝吾も負傷して出場回避が濃厚。普段とは違う戦い方を強いられることになる。ただでさえ、直近の3試合はいずれも先制点を守り切れずに引き分けた展開。残留争いに食らいつくためには、これ以上勝ち点を落とせない。

 この苦境で光明になり得る存在は、キム・ボギョンと前田直輝だろうか。キムは途中加入した直後の第10節湘南戦からさっそく先発すると、3試合目の山形戦では7分に自らの突破から先制点をアシスト。その後も攻撃面で随所に違いを見せているほか、周囲との連係もスムーズになっており、反町康治監督の期待値は高い。もう一人の前田は、ここ2カ月ほど先発落ちの憂き目に遭っていたが、山形戦で途中出場した5分後に得意の左足でゴール。小学生時代からヴェルディ育ちの20歳は「FC東京には特別な思いがある。次は自分のゴールで勝ち点3を取りたい」と力強く語っており、フレッシュな状態でもあるため、先発起用される可能性がある。

 リーグ戦が残り6試合となり、松本は残留圏内に勝ち点差「5」の16位。この瀬戸際で「窮鼠猫を噛む」ことができるか。松本の真価が問われる。(大枝令)

■松本予想スタメン
3-1-4-2
GK
村山智彦
DF
酒井隆介
飯田真輝
喜山康平
MF
岩間雄大
田中隼磨
岩上祐三
キム・ボギョン
安藤淳
FW
前田直輝
工藤浩平

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