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【予想スタメン】J1残留を決めた名古屋、思い切った攻撃で新潟を迎え撃つ

2015.10.23

J1残留を決めた名古屋は今節、ホーム最終戦を迎える [写真]=Getty Images

名古屋グランパス 矢田旭の出場は不透明も、永井ら復帰は大きなプラスに

 早くも今季のパロマ瑞穂での最終戦は、第13節で達成された楢崎正剛の600試合と矢野貴章の300試合出場を祝うセレモニーで彩られるため、「2人に勝利を」という選手たちのモチベーションは嫌が応にも高まっている。

 前節はスコアレスドローに終えたものの、勝ち点1を上積みしてJ1の残留が確定。残留を喜んでいてはいけないチームだが、これによって思い切りの良さが出てくるのではと西野朗監督はにらんでいる。盛り上がるチームの流れを象徴するかのように、戦力はにわかに回復しつつあり、今週の練習から永井謙佑ノヴァコヴィッチ、レアンドロ・ドミンゲスが全体練習に復帰。3人ともゲーム勘やコンディションに不安を残すものの、ひとまず試合出場は可能な状況にまではこぎつけた。

 鳥栖戦で負傷し、22日まで練習に復帰できなかった矢田旭の出場が不透明な中、3人が戻ってきたのは朗報だ。ただし、ノヴァコヴィッチにしても永井にしても、フル出場できるほどの状態にはなく、肩の脱臼というデリケートなタイプの負傷だけに無理は禁物。指揮官は矢田の状態によっては永井をサイドハーフで使うことも想定しているようだが、いずれにしても万全でないのが気掛かりではある。

 前節では前半のシュート数が「0」で、試合全体でも3本しかシュートを打てず、手堅い新潟の守備をいかに崩すかは大きな課題として立ちはだかる。コンディションを上げてきた田口泰士と永井のホットラインや、FW起用が継続される田中マルクス闘莉王と周囲の連係を強化し、分厚い攻撃を展開したいところだ。その意味では、エクストラキッカーであるレアンドロの復帰は飛び道具しての期待も十分。今季いまだ破壊力を見せていないセットプレーにも勝利のカギは隠されている。(今井雄一朗)

■名古屋予想スタメン
4-4-2
GK
楢崎正剛
DF
矢野貴章
牟田雄祐
竹内彬
本多勇喜
MF
小川佳純
磯村亮太
田口泰士
矢田旭
FW
川又堅碁
田中マルクス闘莉王

アルビレックス新潟 J1残留へ向けチームの結束力は強く、プレッシャーも少ない

 前節は勝ち点3差まで詰め寄られていた年間順位16位の松本に、2-0で勝利。年間順位も15位から13位に上げ、J1残留に向け前進した。

 試合内容も残留争いの重苦しさ、プレッシャーを感じさせない、手応えあるものだった。相手の攻撃の要であるオビナ大井健太郎大野和成の2CBを中心に封じ込め、ロングボールを無力化。手詰まりになった松本に対して、後半、特別指定選手の端山豪が強烈な先制ミドルを決め、これが決勝ゴールとなった。得点後、端山はベンチ前の柳下正明監督の下に一目散に駆け寄り、選手、スタッフも駆け寄って出来上がった歓喜の輪に、チームの結束がよく表れていた。

 今週のトレーニングはフィジカルトレーニングは抑え気味に、その分、ボールトレーニングに時間が割かれた。負傷明けの林裕煥がボランチを務める場面もあり、その理由を柳下監督は、「本人のコンディションを上げたいのと、ボランチをやる選手が他にいなかったから」と説明した。

 シーズン終盤にきて、レオ・シルバ小林裕紀という今季開幕時のドイスボランチに戻った。端山、佐藤優平という他のボランチ候補をCHで起用したいところもあり、ボランチがやや手薄な感はあるが、勝ち点を重ねたい名古屋戦はどのような組み合わせになるか。

 今週のトレーニングでは、ラファエル・シルバが集中の欠如を柳下監督から指摘される場面もあった。前節の快勝に気を緩めることなく、残留をしっかりとたぐり寄せたい。(totoONE編集部)

■新潟予想スタメン
4-4-2
GK
守田達弥
DF
舞行龍ジェームズ
大井健太郎
大野和成
前野貴徳
MF
山本康裕
レオ・シルバ
小林裕紀
端山豪
FW
指宿洋史
ラファエル・シルバ

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