ゴールを喜ぶ浦和の選手たち [写真]=瀬藤尚美
2015明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第15節が24日に行われ、FC東京と浦和レッズが対戦した。
残り3試合となったセカンドステージ。チャンピオンシップ出場となる年間順位3位につけるFC東京は、第14節で湘南ベルマーレに敗れ、同4位ガンバ大阪との勝ち点差が2に縮まった。この日敗れれば4位転落の恐れもあるだけに、ホームでの勝ち点3獲得が必須となる。一方、ファーストステージを無敗で制し、すでにチャンピオンシップ出場権を獲得している浦和はセカンドステージで失速。前節G大阪に敗れたことでサンフレッチェ広島に得失点差で年間トップの座を奪われており、首位奪還のためにも白星がほしい。
FC東京は前の試合で負傷交代を強いられた森重真人がスタメン出場。前線は前田遼一と東慶悟の2トップを採用した。対する浦和は最前線にズラタンを起用し、その下に武藤雄樹と興梠慎三を配置した3トップで臨む。先発に名を連ねた浦和の武藤はJ1通算100試合出場を果たしている。
日本代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督が視察に訪れる中キックオフを迎えた試合は開始10秒、いきなり攻撃を仕掛けたFC東京の東がエリア内左でDFに倒されたが、主審のホイッスルは鳴らずPKは与えられなかった。
すると浦和が先に試合を動かす。11分、左サイドの槙野智章が縦に長いスルーパスを送ると、抜けだした宇賀神友弥がエリア内左の深い位置からクロスを供給。このボールをGKがキャッチしきれずに弾くと、こぼれたところに詰めた柏木陽介が左足で蹴り込んだ。さらに14分、浦和が追加点を奪う。右サイドで関根貴大がドリブルを仕掛け、中央の柏木に預ける。パスを受けた柏木はボールを失いかけたが、エリア手前左にこぼれたボールを武藤が右足ダイレクトでシュート。ボールは弧を描いてゴール右上に吸い込まれた。
2点を奪われたFC東京もすぐに1点を返す。17分、前線でパスを受けた東がうまく反転してエリア内右の深い位置まで侵入すると、クロスボールの選択肢もある中でGKのニアサイドを抜くシュートを蹴り込み、ゴールネットを揺らした。この勢いのまま同点に追いつきたいFC東京だったが27分に浦和が突き放す。武藤がドリブルで運びエリア内右の関根にグラウンダーのパスを通すと、関根がこれを右足ダイレクトで狙う。シュートは1度DFにブロックされたが、こぼれ球を自らゴール左に沈めた。試合はこのまま浦和の2点リードで折り返す。
FC東京は52分に河野広貴を下げて中島翔哉、60分には羽生直剛に代えて松田陸を投入した。しかしこの交代直後の62分、浦和がさらにリードを広げる。ドリブルで前線に持ち上がった槙野から武藤、ズラタンと細かくパスを繋ぐと、最後はエリア手前でズラタンからの落としを受けた槙野が、右足ダイレクトのシュートをゴール左上に決めた。対するFC東京も74分、左サイドの太田宏介がクロスを供給すると、前線に上がっていた高橋秀人が頭で合わせ、再び2点差に詰め寄る。
逃げ切りたい浦和は78分、関根に代えて平川忠亮を投入。一方、追いつきたいFC東京は82分に徳永悠平との交代で林容平を送り出し、前線の枚数を増やした。すると84分、右CKを得たFC東京はゴール前の混戦から最後は高橋が倒れ込みながら押し込み、1点差に詰め寄るゴールを奪った。
残り時間もFC東京がサイドからのクロスを中心に攻め込んだがあと1点が遠く、試合はこのまま終了。浦和が4-3で打ち合いを制した。この結果、G大阪が25日に行われるベガルタ仙台戦に勝利を収めると、FC東京は年間順位で4位に転落する。
次節は11月7日に行われ、FC東京はアウェーで柏レイソルと、浦和はホームで川崎フロンターレと対戦する。
【得点者】
0-1 11分 柏木陽介(浦和レッズ)
0-2 14分 武藤雄樹(浦和レッズ)
1-2 17分 東慶悟(FC東京)
1-3 27分 関根貴大(浦和レッズ)
1-4 62分 槙野智章(浦和レッズ)
2-4 74分 高橋秀人(FC東京)
3-4 84分 高橋秀人(FC東京)
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By サッカーキング編集部
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