【予想スタメン】土俵際に追い詰められた状況でもチームは前向き、松本が奇跡の残留へ闘志を燃やす

松本は今節、引き分け以下でJ2降格が決定する [写真]=Getty Images

■ヴィッセル神戸 前節のように先手を取れるかが勝利へのポイント

 前節の山形戦を3-1で勝利し、J1リーグ戦での連敗を「5」でストップ。6試合ぶりの白星で、なんとかJ1残留を達成できた神戸。今節は、16位松本との対戦になるが、少しでも順位を上げるためにも、次週の天皇杯へ良い形でつなげるためにも、ホーム最終戦では是が非でも勝利を収め、4月以来となるリーグ戦連勝といきたい。

 ただし、レアンドロや小川慶治朗をはじめ、別メニュー調整組は依然として多く、限られたメンバーでの戦いを余儀なくされ、今回もチームの総力が問われる。その中で注目は、チームで今、最も活躍が光る、渡邉千真。前節は渡邉自身J1で2度目となるハットトリックを達成し、チームの勝利に貢献。2ndステージだけで8得点を決め、今季のリーグ戦でのゴールを二桁の10得点に乗せた。石津大介、森岡亮太とのトライアングルも試合ごとに連係が増しているだけに、今節もチームトップスコアラーである19番には大いに期待がかかる。

 また、神戸U-18所属、2種登録中の藤谷壮がリーグ戦初先発となる可能性も出てきており、来季のトップ昇格が決まっている、神戸の未来を担うU-18日本代表の高速右SBのプレーにも注目だ。1stステージの松本とのアウェー戦では、セットプレーの流れから失点し、終了間際にも自滅から2点目を奪われ、0-2で敗北。それだけに、当時のリベンジも果たしたい。山形戦のように先手を取って主導権を取る戦いを披露できるかどうかが、勝利へのポイントになるだろう。(totoONE編集部)

■神戸予想スタメン
3-4-3
GK
徳重健太
DF
岩波拓也
北本久仁衛
高橋祥平
MF
藤谷壮
田中英雄
チョン・ウヨン
安田理大
FW
森岡亮太
渡邉千真
石津大介

■松本山雅FC オビナの出場は微妙もウィリアンは引き続き好調をキープ

 松本はホーム最終戦となった前節、鳥栖に1-2で逆転負けして2連敗。今節と最終節の横浜FM戦に連勝し、かつ勝ち点6差の15位新潟が連敗してようやく得失点差での勝負という極めて厳しい状況に陥ってしまった。

「泣きっ面に蜂」とも言えるのがオビナの離脱だ。1日に清水と行った練習試合で負傷し、今週の練習には姿を見せていない。チーム最多6ゴールを挙げる攻撃の要を欠くことになれば、戦力ダウンは必至。工藤浩平も新潟戦での負傷が肺損傷により全治約1カ月と発表され、今節の出場は回避するとみられる。

 半面、明るい材料もある。故障に伴って別メニュー調整だったキム・ボギョンが今週から全体練習に復帰。自身も「思ったよりも(回復状況は)良い。試合で100%を出せるように調整している」と力強く語っており、神戸戦には間に合いそうだ。さらに前節で初先発を果たしたウィリアンは引き続き好調をキープ。ブラジル時代からのチームメートであるオビナとはタイプが異なるものの、持ち前のスピードを生かしての活躍が期待される。

 ホームで行った神戸との1stステージは、セットプレーの流れから前田直輝が鮮やかなミドルを決めるなどして2-0の快勝。ただ、今節の舞台となるノエスタでは、J2時代の2013年に0-7で大敗した経験がある。今回は「勝てなければ降格」という土俵際に追い詰められた状況で臨むことになるが、苦い記憶を払拭しつつ残留への望みをつなげるか。(大枝令)

■松本予想スタメン
3-1-4-2
GK
村山智彦
DF
酒井隆介
飯田真輝
喜山康平
MF
岩間雄大
田中隼磨
岩上祐三
キム・ボギョン
安藤淳
FW
ウィリアン
阿部吉朗

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