14日、慶應義塾大学三田キャンパスにて、「第1回 Jリーグトラッキングデータコンテスト」のプレゼンテーション大会が開催され、応募71作品の中から米村俊亮さんの『サポラン』が最優秀賞を受賞した。同日、Jリーグ公式サイトが伝えている。
Jリーグと慶應義塾大学総合政策学部・環境情報学部が協力して開催された今回のコンテストは、トラッキングデータを用いたデータ分析およびコンテンツアイデアを一般のファンから募集。この日は全71作品の中から選ばれた5作品のプレゼンが行なわれ、米村さんの作品『サポラン』が最優秀賞に輝いた。
『サポラン』は選手の走行距離データを活用したランニングアプリで、ランニングの継続を促す機能とともに、選手やファン・サポーター間の交流、Jリーグの興味向上を目的とした点などが高く評価された。審査員を務めた馬場功淳さん(株式会社コロプラ代表取締役社長)は、「非常に完成度が高く、審査員全員が高い得点をつけた」と絶賛。米村さんは「可能であれば本気でこのアプリを作りたい」と、意欲を示している。
また、FC.CLA(昭和女子大学)が提案した、データをもとにプレースタイルの似ている選手を検索するアプリ『次の日本代表を探せ! Next Hero Seeker』と、走力と勝敗の関係性を分析した完倉信宏さんの『チーム“走力”についての考察』が審査員特別賞を受賞した。
同プレゼン大会では、特別ゲスト審査員として参加した元日本代表MF北澤豪氏のトークショーも開催。司会を務めた芸人のじゅんいちダビッドソンさんとのやり取りや、北澤氏が会場の参加者からの質問に答えるなど、盛り上がりを見せた。
最後には審査員を務めた中西大介Jリーグ常務理事が総評を述べ、「本当に楽しい会でした。夢を描いてこのコンテストをさらに発展させていきたい」と、今後の展望を語っている。