大宮アルディージャは、14日に行われた2015明治安田生命J2リーグ第41節で大分トリニータと対戦し、3-2の逆転勝利を収め、J2優勝と来季J1昇格を決めた。
試合は、スコアレスで迎えた49分、大宮がオウンゴールで先制点を献上すると、54分にもセットプレーから追加点を決められ、2点のリードを許す。しかし、69分にムルジャが1点を返すと、81分に再びムルジャがゴールを奪って同点。そして迎えた86分、ムルジャがペナルティエリア内で倒され、大宮がPKを獲得すると、家長昭博がきっちりと決め、3-2の逆転勝利を収めた。この結果、2位のジュビロ磐田が今節、引き分けに終わったため、勝ち点差が「4」となり、大宮は最終節を残してJ2優勝とJ1昇格を果たした。
試合後、DF河本裕之は、「最近非常に悪い時間に点を取られてたんで、最近のチームの感じが出てしまった」と2点先攻を許した場面を振り返るが、「気分的には結構落ちましたけど、みんな『やるしかない』と思ってやれた」と逆に奮起したという。
その言葉通り、大宮は69分から反撃を開始し、終了間際に3点目を挙げて逆転に成功。フル出場で勝利に貢献した河本は、「つないで押し込んでということができたので良かった。もう相手は完全に引いてましたし、しっかり揺さぶりながら我慢してやれていたので、チーム全体で取った得点だった」と振り返り、「最後盛り上げてしまったので、なんとか終わることができて良かったです」と大逆転勝利に安堵の様子を見せた。
また、磐田については「0-0だと誰かが試合前に言っていた」とし、結果を知っていたようだが、「正直、僕、(勝てば)優勝というのは知らなくて、昇格なんだなと思っていたので、終わってから優勝だと知って。すごくホッとしました」と、優勝できることを知らずにプレーしていたと明かした。
そして、J2優勝とJ1昇格を後押ししてくれたサポーターには、「バスの入りの時からもすごく盛り上げてくれましたし、アップの時も盛り上げてくれましたし、そのおかげで緊張せず試合をやれたので助かりました」と感謝。「最近失点は続いていますし、ゼロで抑えて連勝していた時のように最後しっかりやって終わりたい」と23日に行われる最終節のツエーゲン金沢戦に向けて意気込みを語った。