「2015 Jリーグアウォーズ」が21日に行われ、元日本代表DFの宮本恒靖氏がJリーグおよび日本サッカーの発展に貢献した選手へ贈られる功労選手賞を受賞した。
現在38歳の宮本氏はガンバ大阪ユース出身で、1995年にトップチームへ昇格。12年間に渡ってプレーし、2005年には主将として同クラブのJリーグ初優勝に貢献した。その後2007年からの2シーズンは、現在FW南野拓実が所属するオーストリアのザルツブルクでプレー。2009年にヴィッセル神戸への移籍でJリーグに復帰し、2011年に現役を引退した。
また、日本代表としては、U-17からA代表まですべてのカテゴリーでキャプテンを務め、1997年のU-20ワールドカップや2000年のシドニーオリンピック、2002年の日韓ワールドカップ、2006年のドイツワールドカップなどに出場している。
現役引退後は、解説者やJリーグの特任理事、2014年ブラジルW杯のテクニカルスタディーグループなどとして精力的に活動していた一方で、2015年にはJFA公認指導者A級ライセンスを取得。今季からG大阪U-13のコーチを務めていた。
宮本氏は受賞後のスピーチで、「引退して4年になりますが、ここに呼んでいただいて非常に嬉しく思います」と感謝を述べると、最近の悩みとして、「まだ“宮本選手”と呼ばれることがあるので、ちょっと困っています」と笑いながら告白。そして、「今年からガンバのジュニアユースでコーチをしています。そして来年はユースの監督をすることになりました」と、来季からG大阪ユースの指揮官に就任することを明かした。
そして「これからは指導者としてJリーグを支えていけるような選手を育成すること、自分が指導者をしているということをみなさんに知ってもらえるように、日々精進したいです」と意気込みを語っている。
宮本氏が就任するG大阪ユースはJリーグ開幕当初から全国のクラブユースを代表するチームで、Jリーグユース選手権大会(Jユースカップ)では最多4度の優勝を誇る。これまで宮本氏や稲本潤一、宇佐美貴史などがトップチームへ昇格。今年6月には堂安律が16歳でJリーグデビューを果たした。また今季は、高円宮杯U-18プレミアリーグWESTを制している。