ニューイヤーカップの初戦に出場した水沼(左)と濱田(右) [写真]=J.LEAGUE PHOTOS
2016Jリーグ・スカパー!ニューイヤーカップの沖縄ラウンドが24日に開幕し、FC東京とFC琉球が対戦した。
新シーズンの訪れを告げるニューイヤーカップ。今年から新設された沖縄ラウンドには、コンサドーレ札幌、FC東京、東京ヴェルディ、琉球の4クラブが参加する。大会初日の第2戦目は、2016明治安田生命J1リーグで優勝を目指すFC東京と、J2昇格を目標に掲げる琉球によるゲームとなった。約5年半ぶりに城福浩監督が指揮を執るFC東京は、4-3-3のシステムでこの試合に臨み、新戦力のMF水沼宏太が3トップの右に入った。一方、大幅な選手の入れ替えを行った琉球も、DF山内達朗やMF知念雄太朗ら新加入選手がスタメンに名を連ねた。
立ち上がりから積極的に出たのは琉球。8分、ハーフウェイライン付近からロングボールが出ると、相手最終ラインの裏に抜けだした才藤龍治が右足のつま先でダイレクトシュート。GK圍謙太朗が飛び出してコースを限定していたため、ボールはわずかに枠の右下に外れた。
一方のFC東京は13分にチャンスを作る。エリア左手前でくさびのボールを受けたサンダサが、大外を駆け上がった田邉草民へパス。田邉がそのままエリア内左に進入し、角度のないところから左足シュートを放ったが、ここはGK今野太祐が反応してCKに逃れた。
再び琉球が相手ゴールに迫る。14分、左サイドの濱田克大がエリア手前の才藤へパス。才藤がダイレクトではたくと、これを受けた藤澤典隆がエリア内左から右足で鋭いシュートを放ったが、ここはGK圍がなんとか正面で抑えた。続く27分、中盤右のややゴールから距離がある位置でFKを獲得すると、田辺圭佑が左足で直接狙った。力強いシュートは枠の左上を捉えたが、GK圍が再び反応し、なんとか弾き出した。
なかなか攻撃を組み立てられないFC東京は、30分頃からシステムを4-4-2に変更。サンダサとネイサン・バーンズの2トップに変えた。すると35分、水沼が蹴った右CKから、ゴール前に飛び込んだサンダサがヘディングシュート。しかし、ここは惜しくもGK今野に防がれてしまった。前半は琉球がやや押し気味で試合を進めたが、このままスコアレスで試合を折り返した。
今大会は8人まで交代が認められているため、FC東京はハーフタイムで4名を交代する。高橋秀人、水沼、サンダサ、ネイサン・バーンズに代わり、丸山祐市、河野広貴、平岡翼、阿部拓馬がピッチに入った。
後半立ち上がりの52分、FC東京は左サイドの河野がドリブルでエリア左横まで持ち上がる。中央に低く速いクロスが入ると、相手DFが触ってコースが変わったところをエリア内に飛び込んだ橋本拳人がヘディングシュート。しかし、ここはGK今野がなんとか弾いてCKとなった。
徐々にFC東京が盛り返し始めた70分、琉球は知念を下げて田中恵太を投入し、ここで勝負に出た。しかし、ここでFC東京にビッグチャンスが訪れる。80分、阿部が河野とのワンツーで左サイドへ抜けだすと、エリア内左に入ったところで瀧澤修平がスライディングタックル。ファウルの判定でFC東京にPKが与えられた。これを阿部が自ら右足で蹴ったが、ここはGK今野の正面に飛んでしまい、ゴールを割ることができない。
さらに攻勢に出るFC東京は、86分に右サイドでFKを獲得。幸野志有人のクロスから阿部が頭で合わせたが、ここは強いシュートにはならず、GK今野がキャッチした。
試合終了間際の後半アディショナルタイム1分、琉球が決定機を迎える。中盤で富樫佑太がパスを受けると、ターンして前を向き、右足で鋭いシュートを放ったが、ここは左ポストに阻まれてしまった。直後の後半アディショナルタイム2分にも、エリア手前でボールを受けた富樫が相手DFをかわして右足シュート。しかし、ここはGK圍がビッグセーブを見せ、得点を許さなかった。両チームともに最後まで得点を挙げることはできず、0-0のスコアレスドローに終わった。
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By サッカーキング編集部
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