ニューイヤーカップの沖縄ラウンドを制したFC東京 ©J.LEAGUE PHOTOS
2016Jリーグ・スカパー!ニューイヤーカップの沖縄ラウンド最終戦が30日に行われ、FC東京と東京ヴェルディが対戦した。
24日に開幕した2016年のニューイヤーカップ。今年から新設された沖縄ラウンドにはコンサドーレ札幌、FC東京、FC琉球、東京Vの4クラブが参加している。FC東京は先発メンバーに若手選手を多く起用した初戦の琉球戦こそ引き分けたが、第2戦の札幌戦では新加入のMF水沼宏太とFWネイサン・バーンズに得点が生まれ、逆転勝利を収めた。一方、東京Vは初戦の札幌戦で辛くも1点差の勝利を収めたが、第2戦の琉球戦では2失点の完封負けを喫した。なお、同日行われた琉球対札幌の試合で札幌が勝利を収めたため、沖縄ラウンドの優勝チームは、FC東京と東京Vによる“東京ダービー”(引き分けの場合はFC東京が優勝)の結果次第となった。
この試合で最初にチャンスを作ったのはFC東京。15分、エリア内左で前田遼一からボールを受けた阿部拓馬が右足でコントロールシュート。カーブをかけてゴール右上を狙ったが、わずかに枠の右に外れてしまった。
その後はボールをポゼッションするFC東京とカウンターで攻める東京Vという構図になる。26分、FC東京が左CKを獲得すると、水沼のクロスから前田がヘディングシュート。ボールはラインを割ったように思われたが、DFのクリアが間に合ったとして得点は認められなかった。
攻め込みながらもなかなか決定機を作れないFC東京。41分、左サイドでボールを持った東慶悟がエリア内の水沼に預けると、水沼はダイレクトで右サイドの徳永悠平へパス。走りこんだ徳永が右足で低いシュートを放ったが、ここは枠の左下へ外れて得点にはつながらない。続く44分、左サイドで前田からパスを受けた東が深い位置まで持ち込みマイナスのパス。エリア手前に走りこんだ米本拓司がミドルシュートを狙ったが、相手DFに当たり、枠を捉えることはできなかった。前半はFC東京が終始支配したが、結局ゴールを割ることができずにスコアレスで終了した。
劣勢を強いられた東京Vは、ハーフタイムにアラン・ピニェイロを下げて船山祐二を投入し、流れを変えようと試みたが、後半もFC東京がボールをキープして主導権を握る。51分、自陣最終ラインでボールを持った森重真人が前線へロングフィード。これに抜けだした水沼がエリア内右から右足シュートを放った。GK鈴木椋大が弾くと、こぼれ球を前田が詰めにいったが、東京V守備陣がなんとか先に触って失点を免れた。
FC東京は57分に選手交代。駒野友一、水沼、前田を下げ、橋本拳人、梶山陽平、河野広貴を投入した。60分、東京Vは高木大輔と楠美圭史に代えてドウグラス・ヴィエイラと永井秀樹をピッチに送り込んだ。
先制点を奪いたいFC東京は、67分にエリア内左でタテパスを受けた東が、ワンタッチでスペースを作り、右足で巻いたシュートを狙った。しかし、ここはGK鈴木がしっかりとキャッチした。
両チームともに次々と交代カードを切る。69分、東京Vは高木善朗と杉本竜士を下げて高木純平と平本一樹を投入。同じく69分にFC東京はハ・デソンを下げて羽生直剛を、72分には東を下げて小川諒也を途中出場させた。
78分、FC東京は梶山からロングボールを受けた橋本が、左サイドからカットインしてシュートの場面を作ったが、ボールは枠の上に外れてしまった。79分、東京Vは南秀仁に代えて田村直也を入れて3バックに変更。一方、FC東京は阿部と米本を下げ、ネイサン・バーンズとサンダサをピッチに投入した。
東京Vはここまでほとんどシュートまで持ち込めないでいたが、徐々にボールを持つ時間が増えると、84分にシュートシーンを作る。エリア手前でセカンドボールを拾った船山が、一度、後方の永井にボールを預けると、すぐさまリターンを受けて左足ミドルシュート。ボールは枠の上に外れたが、東京Vにとっては久々のチャンスとなった。
このままスコアレスドローで終わるかと思われたが、試合終了間際に均衡が崩れる。後半アディショナルタイム2分、左サイドに抜けだしたサンダサが中央へパスを送ると、エリア手前右でボールを受けた橋本がゴール左下に右足シュートを決め、FC東京が先制に成功した。このまま試合終了のホイッスルを迎え、FC東京が1-0で東京Vを下して沖縄ラウンドの初代優勝チームに輝いた。
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By サッカーキング編集部
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