熊本戦で1ゴール1アシストを記録した鹿島MF遠藤康 [写真]=J.LEAGUE PHOTOS
2016Jリーグ・スカパー!ニューイヤーカップの宮崎ラウンド第2戦が2日に行われ、ロアッソ熊本と鹿島アントラーズが対戦した。
1月31日に開幕した宮崎ラウンドは熊本、鹿島、ジェフユナイテッド千葉、アビスパ福岡の4クラブが参戦。中1日での第2戦2試合目は、初戦で千葉に敗れた熊本と、福岡に勝利した鹿島の一戦となった。熊本は千葉戦から9人を入れ替えて、ユースの17歳MF坂本亘基や古巣対決のGK佐藤昭大、そして2試合連続先発のFW巻誠一郎がFW平繁龍一と2トップを組む。一方、福岡戦から8人を入れ替えた鹿島は、アジア王者に輝いたU-23日本代表メンバーのMF三竿健斗が早くもスタメン入りし、キャプテンのMF小笠原満男と中盤の底で並んだ。また、同じくU-23日本代表DF植田直通は、MF柴崎岳らとともにベンチスタートとなった。
試合は立ち上がりから鹿島が主導権を握る。6分、クリアボールを拾ったDF青木剛が、敵陣中央から右足で強烈なミドルシュートを放つが、枠の左に外れた。ファーストシュートを放った鹿島は、その後もチャンスを作り、ゴールに迫る。23分、右サイドのDF西大伍がクロスを入れると、ファーサイドのDF山本脩斗がヘディングで折り返す。ペナルティエリア内右のFW赤崎秀平が頭で押し込み、ゴールネットを揺らすが、オフサイドの判定でノーゴールとなった。
さらに25分、右サイドからのクロスに、MF遠藤康が左足のダイレクトボレーを放つが、シュートはクロスバーの上。30分には、左サイドでパスを受けた遠藤がエリア内にラストパス。赤崎が右足シュートを沈めたが、またもオフサイドの判定となった。
36分、鹿島がついに均衡を破る。赤崎が左サイドから粘って中央へ切り込み、ヒールパス。走り込んだ遠藤がエリア内左に侵入し、フリーで左足を振り抜いてゴール右上隅に決めた。さらに42分、左CKを得た鹿島は遠藤のボールに、ファーサイドから飛び出したブエノが頭で豪快に突き刺し、追加点を奪った。前半はこのまま鹿島の2点リードで折り返す。
両チームはハーフタイムに、それぞれ8人許されている交代カードを切る。熊本はDF植田龍仁朗、DF藏川洋平、平繁に代えて、DF園田拓也、MF黒木晃平、ユースの17歳FW渡邉真智を投入。鹿島は、三竿を下げて柴崎をピッチに送り出した。
後半に入って熊本は52分、エリア内左に侵入したDF上原拓郎が左足シュートを放つが、GK川俣慎一郎に阻まれる。鹿島は57分、赤崎がエリア手前中央から、枠の左上隅を狙ったシュートを放つが、GK佐藤にキャッチされた。61分には、ドリブルで持ち上がったMF中村充孝がエリア内中央に侵入したところで右足シュートを放つが、これもGK佐藤に右手1本でセーブされた。まず1点を返したい熊本は62分に巻を下げてFWアンデルソンを投入し反撃を狙う。鹿島も山本と中村に代えて、植田とFW鈴木優磨を入れた。
さらに熊本は71分にMF岡本賢明とMF高柳一誠をMF村上巧とMF嶋田慎太郎に、74分にMF中山雄登をMF坂元大希に代えた。鹿島も71分にFW高崎寛之と遠藤を下げてFWジネイとFW杉本太郎を投入。続けて74分に小笠原を下げてMF大橋尚志を入れた。鹿島はその直後、赤崎が相手のバックパスに反応し、エリア内右で右足シュートを放つが、枠を捉えられない。80分には、西のアーリークロスに鈴木が頭で合わせるが、クロスバー直撃で得点には至らなかった。
熊本は81分、坂本に代えてMF上村周平を入れて交代枠を使い切る。鹿島は83分に赤崎を下げて、MF久保田和音を送り出した。終盤に入っても攻勢を仕掛ける鹿島は86分、左サイドからのクロスに、中央のジネイが頭で叩き込むが、シュートはGK佐藤にセーブされた。88分には、鈴木がエリア内左でカットインから右足シュートを放つが、これもGK佐藤がキャッチ。89分にも西のグラウンダーのクロスに、杉本が右足で合わせるがクロスバー上に外れた。
試合はこのままタイムアップを迎え、優位に進めた鹿島が2-0で2試合連続の完封勝利。熊本は2連敗となった。宮崎ラウンドの最終戦は4日に行われ、熊本は福岡と、鹿島は千葉と対戦する。
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By サッカーキング編集部
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