新加入FW齊藤和樹のゴールを喜ぶ磐田メンバー [写真]=J.LEAGUE PHOTOS
2016Jリーグ・スカパー!ニューイヤーカップの鹿児島ラウンドが3日に開幕し、ギラヴァンツ北九州とジュビロ磐田が対戦した。
明治安田生命J1リーグ、J2リーグが開幕を迎える2月に入り、ニューイヤーカップ最後のラウンドが鹿児島でスタート。鹿児島の地では北九州、磐田に加えて、清水エスパルスと地元の鹿児島ユナイテッドFCが参戦。まずは昨季J2で7位の北九州と、同2位でJ1昇格を果たした磐田の一戦で幕が明けた。
北九州は、鹿島アントラーズから加入した元日本代表MF本山雅志、松本山雅FCから1年で復帰したFW池元友樹がスタメン入り。昨季J2で18得点を挙げたエースFW小松塁と攻撃陣を組む。対して、磐田は6年ぶりに復帰したDF大井健太郎と新加入DF高木和道がセンターバックのコンビを形成。20ゴールで昨季J2得点王のFWジェイはケガでメンバー外となったが、完全移籍を果たしたFW森島康仁、MFアダイウトンが先発出場となった。
この試合最初のシュートは磐田。5分、ペナルティエリア前右からMF川辺駿が思い切り良くミドルシュートを放つが、これは枠の右に外れた。一方の北九州は9分、小松がエリア内左に侵入し、左足を振り抜くが、シュートはGK八田直樹にキャッチされた。磐田は川辺やアダイウトンらを中心に攻撃を作るが、最後のところで北九州GK鈴木彩貴が立ちはだかる。その北九州は、小松にボールを集めてゴールを狙う。
磐田は16分、左サイドでボールを奪った新加入FW齊藤和樹が、そのままエリア内に侵入。中央に切り込んで右足シュートを放つが、GK鈴木の正面だった。33分には、川辺の浮き球パスに反応したDF櫻内渚がエリア内右で右足シュートを放つが、これもGK鈴木にセーブされた。北九州は35分、最終ラインからのロングパスに反応した小松が、エリア内右でループシュートを放つが、手を伸ばして対応したGK八田にセーブされた。
前半終盤、磐田が立て続けにチャンスを作る。39分、左サイドを突破したアダイウトンがエリア内左に侵入し、マイナスの折り返し。中央の森島がダイレクトで左足シュートを放つが、GK鈴木の好セーブに阻まれる。40分には、左サイドのアダイウトン、齊藤とつなぎ、最後はエリア手前中央の川辺が右足シュートを放つが、枠を捉えられない。その1分後、左サイドのMF松浦拓弥からのクロスに、齊藤がニアサイドへ飛び込んで頭で合わせるが、GK鈴木にキャッチされた。前半は得点が生まれず、スコアレスで折り返す。
後半に入って48分、磐田が先制に成功する。MF宮崎智彦が左サイドからクロスを供給。中央の齊藤が頭で合わせて、ゴール左隅に決めた。先制でさらに勢いに乗る磐田は51分、セカンドボールを拾った川辺がエリア内右に浸入し、右足を振り抜くが、シュートはGK鈴木に弾き返される。こぼれ球に最後は齊藤が右足ボレーを放つが、枠の右に外れた。56分には、アダイウトンを下げてMF清水貴文を入れて、最初の交代カードを切った。
押し込まれていた北九州にアクシデント発生。60分、本山が太ももを負傷した模様でピッチを後に。代わってMF井上翔太が63分に送り出された。続いて北九州は66分、MF加藤弘堅を下げて新加入MF花井聖を投入。磐田も先制点の齊藤に代えてMF松井大輔を送り出した。さらに72分、北九州は池元を下げてFW多田高行を、磐田は森島と高木を下げてFW中村祐輝とMF岡田隆を投入した。
終盤にかけて試合を優位に進める磐田。81分、エリア手前中央のMF山本康裕が、味方の落としからダイレクトでシュートを放つが、これはクロスバー上。直後、北九州は小松を下げてFW小谷健悟を入れた。すると85分、その小谷が右サイドからのスルーパスに反応し、エリア内右で右足シュートを放つが、枠を捉えられなかった。磐田は86分、右サイドの松浦からのクロスに、ゴール前の松井が頭で合わせるが、GK鈴木のブロックに遭い、追加点とはならなかった。
試合はこのままタイムアップを迎え、磐田が1-0で勝利。北九州との鹿児島ラウンド開幕戦を制し、白星発進となった。第2戦は6日に行われ、北九州は鹿児島と対戦。磐田は清水との“静岡ダービー”に臨む。
【得点者】
0-1 48分 齊藤和樹(磐田)
By サッカーキング編集部
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