日産スタジアムで“空を飛ぶ”インスタグラマーのhalnoさん(右)[写真]=兼子愼一郎
横浜F・マリノス(@yokohamaf.marinos)は10日、本拠地・日産スタジアムで行われた2016明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第6節の浦和レッズ戦にて、インスタグラム(@instagramjapan)とコラボしたイベント「#empty(エンプティ)プロジェクト」を実施した。
「#empty(エンプティ)プロジェクト」とは、閉館日や営業時間前など、誰もいない状態の美術館やスタジアムなどで行われ、インスタグラマーが通常とは違う写真を自由に撮影できるイベント。今回は国内初となるスタジアムでの大規模開催となった。
暖かい日差しが空を覆った雲を突き抜けるように降り注ぐ中、戦いを控えた空っぽの日産スタジアムに14人のインスタグラマーが集合。7万2327席の収容を誇る日本最大規模のスタジアムで、それぞれが思い思いの撮影を楽しんだ。
https://www.instagram.com/p/BEBEv1HRKss/
https://www.instagram.com/p/BEAL-KuM7xG/
https://www.instagram.com/p/BEAIQqfODGp/
普段は選手たちが熱い戦いを繰り広げるピッチの周辺から撮影は始まり、スタジアム内部を見渡せる2階観客席、なかなか入る機会のない貴賓室などで行われた。そして最後に訪れた場所は、異例とも言える試合前のロッカールーム。選手が実際に着用するユニフォームやスパイクなどが綺麗に並べられた部屋に入ると、インスタグラマーたちも少し緊張した様子だった。
ホウキを使った“空飛ぶ写真”で有名なhalnoさん(@halno)は、普段から「ファンタジックな要素を盛り込んだ写真」を心がけているというが、「誰も居ないスタジアムで撮る写真は、異質感というかファンタジー感があってとてもいい経験ができた」と感動した様子。
過去にモンテディオ山形でホペイロ(用具や身の回りのものを管理する人)を務めた経験があるというhalnoさんは、インスタグラムがサービスを開始した直後の2010年11月にアカウントを開設。「個性的なものをやりたいと考えていたところ、目の前にホウキがあったので撮ってみたら評判がよかった」として、3〜4年前から“空を飛び続け”、今では約27万人のフォロワーを誇る。
https://www.instagram.com/p/BEAI9FjJUGi/
参加したインスタグラマーは撮影した写真にそれぞれ横浜FMの公式ハッシュタグ「#fmarinos」や、イベントのハッシュタグ「#emptyNissanStadium」などを付けて投稿。試合前には、投稿された写真がオーロラビジョンに「インスタ・ウォール(Instawall)」として映し出され、スタジアムの盛り上がりに華を添えた。
このイベントには、来日していたインスタグラムの共同創業者兼最高経営責任者(CEO)であるケビン・シストロム氏と、同共同創業者兼最高技術責任者(CTO)であるマイク・クリーガー氏も参加した。スタジアムで試合を観戦した後、インスタグラマーたちと交流。halnoさんの“空飛ぶ写真”を見たシストロム氏は「これどうやって撮ったの!?」と興味津々の様子を見せるなど、和気あいあいと交流を楽しんだ。
さらに両氏は横浜FMのMF前田直輝、DF下平匠、MF齋藤学、FW遠藤渓太と会談し、写真や動画の撮影も行った。唯一インスタグラムを使用していなかった齊藤は、イベントの一環としてその日の内にアカウントを開設(manabu011)。「今までと違ったファン交流や自分の発信をしていくきっかけになればいい」と話した。
https://www.instagram.com/p/BEBOps8Ovmc/
https://www.instagram.com/p/BEAsa8konE9/
今回のイベントを通じてクリーガー氏は「普段見られない選手の様子などを見ることができるので、スポーツとの相性はいいと思う。選手、チーム、ファン、全ての人々が画像を通して繋がることができる。試合のバックステージや試合中の画像を使って相互にコミュニケーションを取れるのがすごくいいと思う」と改めてスポーツとインスタグラムの相性の良さを実感した様子。
横浜FMの永井紘氏(FRM&デジタルマーケティング課 主担)も「僕らが当たり前のように見ているポイントが、こうもとれるのかと改めて見ることができた。クラブにとっても非常に面白い企画だった」と満足感を口にすると、「『新しいことやってるな』とか、『マリノスがチャレンジしてるな』とか、そういう部分がクラブの色だと思う。先進性のあるクラブがJリーグを引っ張っていくと思うので、そういう企画にどんどんチャレンジしたい。今後もぜひインスタグラムさんやフェイスブックさんとやっていきたい」と新たなコラボ企画に向けて意欲を示していた。
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By サッカーキング編集部
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