【予想スタメン】4月無敗の好調大宮、試合運びが勝利のカギ…湘南はリーグ最多失点で守備に課題

■湘南ベルマーレ　ナビスコ杯で若手が躍動、リーグ戦では未だ白星なしと苦戦が続く

　前向きなスコアレスドローだった。水曜日に行なわれたナビスコ杯ジュビロ磐田戦、湘南はタフな球際とともにそれぞれがタスクを全うし、ゲームを作った。交代選手の活躍もあり、とりわけ後半は前への推進力を高め、迎えた決定機も一度や二度ではなかった。チャンスを決め切れず、勝利には届かなかったものの、公式戦では5試合ぶりとなる無失点ゲームを演じ、ホームでは今季初の勝ち点も手に入れた。なにより、生え抜きの岡崎亮平や現在ユースに所属する二種登録の齊藤未月、プロ1年目の山根視来や神谷優太ら、まだ公式戦の出場経験の少ないメンバーの躍動は、チーム内の活性化を含め、今後につながる成果と言えるに違いない。

　磐田戦から中3日、今節ホームに迎える大宮とのこれまでの通算対戦成績は5勝8分13敗と分が悪い。4月6日に行なわれたナビスコ杯の対戦でも、メンバーの入れ替わりがあるなか、大宮がチャンスを確実に仕留めて1－0の勝利を収めた。対して開幕からリーグ戦未勝利の湘南は、第4節浦和レッズ戦以降黒星を重ね、目下4連敗の渦中にある。リーグ戦では複数失点も続いている。

　ここまでの流れはもちろん良くない。ただ、磐田戦で手にした一定の成功体験はきっと今節につながるだろう。日々のトレーニングやナビスコ杯の成果を踏まえ、誰がメンバーに名を連ねるのかも興味深い。ホーム連戦のアドバンテージも生かしつつ、リーグ戦初勝利を見届けたい。（隈元大吾）

■湘南予想スタメン
3-6-1
GK
村山智彦
DF
島村毅
アンドレ・バイア
三竿雄斗
MF
藤田征也
長谷川アーリアジャスール
石川俊輝
菊池大介
大竹洋平
高山薫
FW
キリノ

■大宮アルディージャ　4月は無敗をキープ、2トップの得点に期待

　4月はリーグ戦1勝2分、ナビスコ杯1勝1分と、無敗をキープしている。J1昇格チームとしては、上々の結果と言えるが、リーグ戦第7節のヴァンフォーレ甲府戦、ナビスコ杯ヴィッセル神戸戦と直近2試合は1－1のドロー決着で、ともに先制点を挙げながらリードを守り切れていない。

　甲府戦では先制ゴールを挙げたが、優勢に進めた前半のうちに追加点を挙げることができずに、後半に入ってセットプレーから追いつかれた。続く神戸戦でも同点に追いつかれてから数多くあったチャンスを生かしきれなかった。リードを守れずに、2点目を取ることもできない。負けそうな試合を引き分けているというより、勝てそうな試合を引き分けてしまっている。

　その要因の一つは、シュート数だろう。過去7試合のリーグ戦、大宮の被シュート数は82本と18チーム中5番目に多くのシュートを打たれている。その一方でシュート数は54本。1試合平均7.7本であり、これはリーグで2番目に少ない数字だ。やみくもにシュートを打つことが良いわけではないとはいえ、現在のチームの課題を考えれば無視できない数字だ。

　ナビスコ杯の神戸戦では改善の兆しが見えた。今季チーム最多16本のシュートを放っている。マテウス、泉澤仁が左サイドを突破してチャンスを作り、2トップの江坂任、ネイツ・ペチュニク、右サイドの沼田圭悟がゴールを狙う形は機能した。過密日程の中で起用されるメンバーに変更が出る見込みだが、リーグ戦で起用される家長昭博、ドラガン・ムルジャらの決定力に期待がかかる。（totoONE編集部）

■大宮予想スタメン
4-4-2
GK
加藤順大
DF
奥井諒
菊地光将
河本裕之
和田拓也
MF
横谷繁
金澤慎
岩上祐三
泉澤仁
FW
ムルジャ
家長昭博