川崎、大塚&中村弾で大宮に快勝も…鹿島勝利でステージ優勝ならず

大塚翔平

大塚翔平(左端)が先制点を奪取。小林悠の第二子誕生を祝福した [写真]=清原茂樹

 2016明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第17節が25日に行われ、川崎フロンターレと大宮アルディージャが対戦した。

 初のステージ優勝を狙う川崎は、前節のアビスパ福岡戦を痛恨のドローで終え、最終節を残して鹿島アントラーズに首位を明け渡してしまった。川崎が逆転優勝するためには、大宮相手にしっかりと勝利を収め、鹿島の結果を待つ形となる。一方、大宮は直近のリーグ戦3試合で未勝利と、ここに来てやや調子を落としている。年間順位で上位に残るためにも、勝ち点3を積み上げたいところだ。

 川崎は前節のスタメンから主将のMF中村憲剛が復帰。先発はGKチョン・ソンリョン、DFエウシーニョ、谷口彰悟、井川祐輔、車屋紳太郎、MFエドゥアルド・ネット、大島僚太、中村、大塚翔平、FW小林悠、大久保嘉人の11名となった。大宮はGK加藤順大、DF奥井諒、菊地光将、河本裕之、和田拓也、MF金澤慎、岩上祐三、沼田圭悟、泉澤仁、FW家長昭博、江坂任が先発メンバーに名を連ねた。

 この試合の最初のシュートは大宮。7分、中盤左でパスを受けた家長がドリブルでエリア手前左まで持ち上がり、やや厳しい角度から左足シュート。しかし、ここは枠の右へ外れてしまい、先制点とはならなかった。

 続く19分、大宮がビッグチャンスを迎える。ハーフウェイライン付近から金澤慎が右サイドへ展開すると、沼田圭悟がフリーで抜け出す。中央に走りこんでいた家長へ浮き玉のパスを送ると、家長がフリーでボールを受けたが、ここはトラップが流れてしまい、GKチョン・ソンリョンにキャッチされてしまった。

 スコアが動いたのは22分、中盤で家長がパスミスを犯すと、これを奪った中村が前に持ち上がり、右サイドへスルーパスを供給する。これをエリア内右で受けた大塚が飛び出してきたGK加藤の上を浮かしたシュートで決め、川崎が先制に成功した。大塚にとってはJ1で約5年ぶりの得点となった。前半はその後も川崎が押し気味に進めたが、追加点は生まれることなく、1-0のままハーフタイムを迎えた。

 後半も序盤から川崎がペースを掴む。56分、エリア手前右でパスを受けた中村が、ターンしてエリア内右へ進入。左足でカーブシュートを放つとボールはゴール左隅に決まり、川崎が貴重な追加点を奪った。

 川崎は72分に大塚を下げ、原川力を投入した。直後のプレーではエリア右でパスを受けた大久保が右足シュートを狙ったが、ボールは枠の左へ外れた。さらに73分、フリーになっていた大久保がエリア内右でパスを受けると切り返して左足シュート。しかし、ここは大宮DFのブロックに遭ってしまい、得点にはつながらない。

 追いかける大宮は84分に泉澤を下げて横山知伸を投入。川崎も同時間に大久保を下げ、武岡優斗を投入した。このまま川崎が2-0で大宮を下し、勝ち点を38に伸ばした。しかし、同時刻に行われた試合で鹿島がアビスパ福岡を破ったため、川崎は鹿島に勝ち点1及ばず、ファーストステージ優勝とはならなかった。

 セカンドステージは7月2日に開幕し、川崎は敵地でベガルタ仙台と、大宮はホームで名古屋グランパスと対戦する。

【スコア】
川崎フロンターレ 2-0 大宮アルディージャ

【得点者】
1-0 22分 大塚翔平(川崎フロンターレ)
2-0 56分 中村憲剛(川崎フロンターレ)

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