ACL、1stステージのタイトルを落とした浦和は、今後の追い上げに期待される [写真]=Getty Images
2016明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第1節
7月2日 19:00 アビスパ福岡 vs 浦和レッズ(@レベルファイブスタジアム)
■アビスパ福岡 差を痛感した1stステージ、4バックで浦和攻略へ
1stステージは2勝しかできずに最下位で終了した。井原正巳監督は「攻守両方に渡って、J1のレベルに達していない」と厳しい表情で語った。しかし、チームは非常に前向きで、2ndステージに向けて気持ちを切り替えている。残留ライン15位との勝ち点差は「6」と開いているが、まだまだ浮上のチャンスはある。
主将の城後寿は「スピードやフィジカルの部分でJ1のレベルに慣れ、内容としてはやりたいことができるようになっている手応えがある」と話す。ボールへのアプローチの仕方、ボールを奪ってからのショートカウンターなど、細かい部分を一つひとつ修正してきた積み重ねが、手応えとして実感できていることも事実だろう。堅守速攻というスタイルに磨きをかけ、2ndステージは、それを勝ち点につなげることが最重要課題となる。
J1・1st第3節で浦和レッズと対戦した際、福岡は3-4-3を採用して浦和に合わせる形で臨んだ。しかし、最終ラインの位置やボールの奪いどころが明確にならないまま、浦和の左右の揺さぶりに対応できず、前半のうちに先制されて完敗した。今節、福岡は4バックで臨むことが予想されるが、1stステージの反省を生かし、浦和のサイドチェンジや前後の揺さぶりに対し、マークの受け渡しなどを素早く対応できるかがポイントになる。ボールも人も動くスタイルの相手には苦戦することが多いが、良い位置で奪うことができれば、相手の裏を突いてカウンターにつなげることができるだろう。(新甫條利子)
■福岡予想スタメン
4-4-2
GK
イ・ボムヨン
DF
中村北斗
キム・ヒョヌン
堤俊輔
亀川諒史
MF
城後寿
末吉隼也
ダニルソン
金森健志
FW
ウェリントン
邦本宜裕
■浦和レッズ けが人の状態は不安要素、福岡とは抜群の相性を誇る
ここからもう一度仕切り直しだ。浦和は1stステージで一時トップに立ちながら、最後の5連戦で3連敗を喫して終戦。あっさりと2年連続優勝の可能性が潰えた。
しかし、選手たちは失意を引きずらなかった。FC東京戦で劇的な逆転勝利を収めると、J1・1st第17節でも死力を振り絞ってヴィッセル神戸を3-1で撃破。1stステージ制覇の可能性が潰えても、年間優勝に向けて意味のある連勝を飾った。
ただ、ようやく連戦が終わったとはいえ、試合間隔は中6日。過密日程を終えたばかりの選手たちが疲労から完全回復したとは考えにくく、1stステージ序盤のようなトップフォームは望めないかもしれない。
福岡との相性が良いのは好材料として挙げられる。浦和が最後に福岡に土をつけられたのは、1999年のJ1・2nd第8節まで遡る。リーグ戦通算対戦成績は11勝1分3敗と大きく勝ち越しており、2006年から5連勝中だ。
神戸戦ではイレギュラーな3バックの組み合わせで戦ったが、その要因となった槙野智章が出場停止から戻ってくる。1試合休んだことで、他の主力と比較すれば体力も回復しているはずだ。一方で気になるのが、遠藤航の状態。神戸戦で左肘のじん帯を損傷し、29日に行われたU-23日本代表の試合には大事を取って出場しなかった。痛みはあっても腕であるため、プレーが全くできない状況ではないだろう。ミッドウィークに行われた代表戦を欠場したことで余計な体力の消耗を防げたという見方もできるが、けがの影響がどこまで出るかは不透明だ。
駒井善成の状態も気掛かりで、前々日の練習まで別調整だった。切れ味鋭いドリブルは攻撃のアクセントになっているだけに、その選択肢が消えるとなればチームにとっては痛い。(totoONE編集部)
■浦和予想スタメン
3-6-1
GK
西川周作
DF
森脇良太
遠藤航
槙野智章
MF
関根貴大
柏木陽介
阿部勇樹
宇賀神友弥
李忠成
武藤雄樹
FW
興梠慎三
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