ヘーレンフェーンからの関心を報じられていた小林祐希 [写真]=Getty Images
ジュビロ磐田MF小林祐希のヘーレンフェーン移籍実現が暗礁に乗り上げているようだ。オランダ紙『Leeuwarder Courant』が18日に報じている。
報道によると、ヘーレンフェーンのテクニカルディレクターを務めるゲリー・ハムストラ氏が先週末に来日し、小林と話し合いの場を持った模様。だが、同選手の獲得には金銭面での障害があるようだ。
同紙は以前から小林の移籍報道に際し、日本とオランダが1896年に調印、1912年に改正した日蘭通商航海条約が現在も有効であることにより、労働許可が不要である旨を伝えてきた。同条約の効力により、EU(ヨーロッパ連合)圏外出身選手に適用される「最低年俸規定」(40万ユーロ、約4800万円)の対象外となることがヘーレンフェーンにとっては魅力的だったと見られる。
しかし来年1月1日にルールが変更となり、小林も最低年俸規定の対象となる模様。ヘーレンフェーンにとっては金銭的な負担を強いられることとなり、移籍実現が暗礁に乗り上げているようだ。ハムストラ氏は「我々のリストには他にもMFの選手が載っている」とコメントし、今後は別の選手獲得へ動く可能性を示唆している。
ヘーレンフェーンは先月から小林への関心を報じられ、同選手をトレーニングに参加させるとの報道もあった。13日付の同紙によると「書類上の問題で」練習参加は実現しなかったものの、ヘーレンフェーンは小林を今夏の移籍市場における補強のトップターゲットに据えていると報じられていた。しかし今回の報道によれば、移籍が実現しない可能性が高まっているようだ。
ヘーレンフェーンは1920年創立のクラブ。2008-09シーズンにKNVBカップを制覇し、初タイトルを獲得した。2015-16シーズンのエールディヴィジ(オランダ1部リーグ)は11勝9分け14敗の勝ち点42で12位だった。
By サッカーキング編集部
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