昨季まで名古屋でプレーした闘莉王の電撃復帰が決まった [写真]=Getty Images
名古屋グランパスは26日、元日本代表DF田中マルクス闘莉王が加入すると発表した。同選手は2010年から昨シーズンまで名古屋でプレーしており、約8カ月ぶりの復帰となる。
名古屋は今シーズン、小倉隆史氏がGM(ゼネラルマネージャー)兼監督を務める形で開幕を迎えたが、2016明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第9節終了時点で年間勝ち点16位と低迷。今月23日に同監督の休養が決定し、後任の指揮官をアシスタントコーチのボスコ・ジュロヴスキー氏が務めると発表していた。
今シーズンのファーストステージを14位で終えた名古屋は現在、クラブ史上ワーストとなるリーグ戦17試合勝ちなしと苦しい時期が続いている。セカンドステージは2分7敗の勝ち点2で最下位に沈み、年間勝ち点ではJ2リーグ降格圏内の16位に低迷。15位のヴァンフォーレ甲府とは勝ち点差「7」となっており、降格の危機に瀕している。
闘莉王は1981年生まれの35歳。渋谷幕張高校出身で、2001年にサンフレッチェ広島に加入した。2003年に水戸ホーリーホックに移籍し、2004年には浦和レッズに加入。2006年にはクラブ初のJ1リーグ優勝へ導き、Jリーグ最優秀選手賞を受賞した。2010年に名古屋に移籍すると、同年のJ1リーグ制覇に貢献。6シーズンに渡って名古屋でプレーしたが、今年1月9日に退団が発表されていた。
闘莉王はキャリア通算でJ1リーグ388試合に出場し、75ゴールを記録。日本代表としても長きに渡って活躍し、2006年にイビチャ・オシム監督の下で初招集を受けると、2010年の南アフリカ・ワールドカップに出場するなど、国際Aマッチ43試合出場で8ゴールを記録している。
低迷するチームの救世主となるべく、約8カ月ぶりに名古屋への復帰が決まった闘莉王。1993年のJリーグ創設時からトップリーグでの戦いを続ける“オリジナル10”の1つである名古屋を降格危機から救うことはできるだろうか。
名古屋は次節、27日にFC東京とのホームゲームに臨むが、闘莉王は28日からチームに合流すると発表されており、同選手がピッチに立つのは9月3日に予定されている天皇杯2回戦以降となる。
By サッカーキング編集部
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