神戸がペドロ・ジュニオール(右から2番目)の得点などで浦和に勝利した [写真]=J.LEAGUE PHOTOS
2016明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第10節が27日に行われ、ヴィッセル神戸と浦和レッズが対戦した。
前節、川崎フロンターレとの大一番を落とした浦和は、敵地に乗り込んで2連勝中の神戸と激突。セカンドステージ制覇及び年間王者に向けて連敗は許されない。
浦和のスタメンにはFW興梠慎三が復帰。MF李忠成、MF武藤雄樹とともに前線を形成した。また、DF遠藤航も先発に名を連ねている。一方、DF槙野智章は欠場となった。対する神戸は、前節決勝ゴールを挙げたペドロ・ジュニオールのほか、FWレアンドロなどがスタメン出場を果たしている。
最初にチャンスを迎えたのは神戸。試合開始から12分、エリア右でパスを受けたペドロ・ジュニオールがドリブルを仕掛けると、森脇良太と阿部勇樹をかわしてシュートを放った。しかしこれはわずかにポスト左へ外れる。
対する浦和は30分、右サイドを駆け上がった駒井善成がロングフィードに追いつき、クロスを供給。これにエリア内でフリーの興梠が右足で合わせようとしたが、痛恨の空振りでゴールへは至らなかった。
すると直後の33分、神戸は柏木陽介の縦パスを奪うと一気にカウンター。ピッチ中央でボールを持ったレアンドロがスルーパスを出すと、ペドロ・ジュニオールが快足を飛ばしてエリア内に進入する。最後はGK西川周作を抜き、無人のゴールへ流し込んだ。前半はこのまま神戸が1ー0とリードして終了する。
後半立ち上がりもペースを握ったのは神戸。54分、中盤でボールを奪ったニウトンが右サイドのペドロ・ジュニオールへパスを送る。すると、ペドロ・ジュニオールはエリア右まで持ち運び、クロス。これがエリア内こぼれると、渡邉千真がいち早く反応し、右足でゴール中央へ突き刺した。神戸がリードを広げる。
劣勢の浦和は2点目を奪われた直後、続々と交代カード3枚をきる。ズラタン、関根貴大、青木拓矢の3名をピッチへ投入した。
しかし、神戸の勢いは止まらない。73分、高橋祥平が左サイドでボールを持つと、中央へカットインし、右足を振りぬいた。しかしこのシュートはクロスバーの上へ外れる。
1点を返したい浦和は75分、エリア内へ走りこんだ青木がズラタンからパスを受けると、そのままシュート。しかしこれは岩波拓也が必死にブロックし、得点を許さない。
だが直後の78分、浦和は敵陣でボールを奪取。すると細かくパスをつなぎ、最後は青木がクロスを上げた。これにズラタンが頭で合わせると、ボールはクロスバーに当たってゴールへ吸い込まれた。
さらにボールを支配する浦和は87分、エリア付近で柏木がミドルシュート。しかしこれは枠をとらえることができず。後半アディショナルタイム6分にはゴール前でFKのチャンスを迎えるが、これも得点にはつながらなかった。
結局このまま試合は終了。神戸は浦和に2ー1で勝利し、3連勝となった。同時刻に開催されたゲームで川崎が柏レイソルに敗れたが、浦和は勝ち点差をつめることはできなかった。
次節、神戸は敵地でジュビロ磐田と、浦和はホームでサガン鳥栖と9月10日に対戦する。
【得点者】
1-0 33分 ペドロ・ジュニオール(神戸)
2-0 54分 渡邉千真(神戸)
2-1 78分 ズラタン(浦和)
By サッカーキング編集部
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