名古屋への復帰が決定した闘莉王(写真は昨季) [写真]=Getty Images
名古屋グランパスは28日、トヨタスポーツセンターにてクラブへの復帰が決定していた元日本代表DF田中マルクス闘莉王の加入記者会見を行った。クラブが同選手のコメントを伝えている。
27日に開催された2016明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第10節のFC東京戦でも勝利を挙げられず、18戦未勝利となった名古屋。年間順位は降格圏の16位で、残留圏内の15位ヴァンフォーレ甲府とは勝ち点で7ポイント離れている。
残留へ向けて厳しい状況に置かれるクラブへの復帰を決断した闘莉王は、「残留の可能性があるのなら、僕は一瞬も諦めません。名古屋グランパスを最後まで闘わせる、それが自分の役割です。全員で力を合わせ、そしてサポーターの皆さんにも全力で支えていただく。そのためのプレーをしたいと思います」と力強く語り、残りシーズンでの巻き返しを誓った。
今年1月9日に退団が発表された闘莉王は、「しっかりと挨拶もできず仲間を残し名古屋を離れたことが心残りでした」と当時の心境を振り返った。その上で今回、「あまりにも急」なオファーを受け入れたことに関しては、「苦しんでいる仲間を見ていられません。自分が何かをしたい、何かができるはずだという気持ちで今はいっぱいです」と理由を明かした。
6シーズンに渡って名古屋の守備を支えた闘莉王だが、現在のコンディションを不安視する見方もある。自身も、「体のコンディションやメンタルを9ヶ月間キープし続けることに最も苦労しました」と最近の様子を明かした。それでも、「もちろん100パーセントのコンディションではありませんが、試合に出場できる状況ではあります」とプレー可能な状況にあることを強調。戦う準備ができているとした。
名古屋は次節、14位アルビレックス新潟と対戦する。闘莉王は、「残留を争う相手との直接対決となります。それが自分の復帰初戦になるとは、運が良いのか悪いのかわかりませんが、神様が与えてくれた試練だと思いますし、全力で闘います」と重要な一戦を見据えた。
By サッカーキング編集部
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