前取締役の不正行為が発覚したグルージャ盛岡 [写真]=Getty Images
明治安田生命J3リーグのグルージャ盛岡は2日、運営元の株式会社いわてアスリートクラブにおける平川智也・前代表取締役副社長の不正行為が発覚したと発表した。
前取締役による不正事案についてhttps://t.co/6ECB0VusRZ #グルージャ盛岡
— いわてグルージャ盛岡【公式】 (@IwateGrulla) September 2, 2016
発表によると、平川前取締役が今年3月から8月までに会社資金約2400万円を私的流用していたことが判明した。金額は「現時点で判明している範囲」と伝えられている。盛岡は本件発覚の経緯について、「当期の業績が悪化する中、取締役陣から貸付を得るなどしていましたが、一向に資金繰り状況が改善しなかったため、財務内容を精査したところ私的流用が判明しました」と説明。今後の処理について以下のように続けた。
「8月25日の取締役会にて、平川・前代表取締役副社長が本事案の経緯を全て説明した上で、クラブに与えた損害を全て弁償することを約束し、取締役を辞任する意思を表明したことから、同取締役会にてこれを受理しました」
「本事案及びその他の問題の有無を解明するために、第三者を交えた調査委員会を立ち上げ、引き続き調査を実施しております」
そして「本事案の発生は、平川・前代表取締役副社長の行為はもとより、脆弱な組織体制が理由であったと考えております」と前置きしたうえで、再発防止に向けた取り組みとして「今後株主の皆様とも相談の上で、新役員体制や内部の組織体制の刷新を図り、ガバナンス・組織力の向上を実行してコンプライアンスを徹底するほか、社内の風土改革・社員教育も合わせて進めてまいります」と綴っている。
盛岡は「ファン・サポーターをはじめ、関係者の皆様の信頼を大きく損なう事態となりましたことを心からお詫び申し上げます。今後、同様の事象が発生しないよう、ガバナンス・組織力の向上を中心とした再発の防止策を実施することによりコンプライアンスを徹底し、信頼の回復に努め、より一層皆様から愛されるクラブを目指して全力で取り組んで参ります。何卒ご理解の上、引き続きご支援賜りますようお願い申し上げます」と、謝罪声明を発表している。
By サッカーキング編集部
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