FC東京戦で劇的同点ゴールを"演出”したG大阪DF米倉恒貴(右)[写真]=J.LEAGUE PHOTOS
2016明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第13節が25日に行われ、ガンバ大阪とFC東京が対戦した。
試合は開始13分に、アウェーのFC東京が田邉草民の右足ミドルシュートで先制したが、2分後に今度はG大阪の大森晃太郎が右足ミドルシュートを決めて同点。18分には左サイドを駆け上がった藤春廣輝のアシストから長沢駿が流し込み、G大阪が勝ち越すが、22分に河野広貴の豪快な左足ミドルシュートでFC東京が追いついた。
前半の打ち合いから一転し、後半はなかなかスコアが動かなかったが、終了間際にドラマが待っていた。90分、平山相太が途中出場の4分後に、徳永悠平のグラウンダークロスを押し込み、FC東京が勝ち越し。これで勝負ありかと思われたが、後半アディショナルタイム1分、エリア内での混戦から倉田秋のヒールパスを米倉恒貴が右足シュート。ゴール前の藤春に当たってコースが変わり、土壇場でG大阪が再び同点に追い付いた。打ち合いとなった試合は結局、そのまま3-3の引き分けで終了した。
試合後のインタビューで米倉は、「最初の場面で、自分で決めたかったですけど、そのあと秋がいい形で折り返してくれたんで合わせるだけでした」と振り返ったが、公式記録では藤春のゴールとなった。それでも「最後ちょっとコースが変わったかなと思ったんですけど、今日は自分のゴールでいいかなと思います」と喜んだ。
終了間際の失点から、わずか1分後の劇的なゴールだった。「勝たなきゃいけない戦いで、相手に3-2で先に行かれてしまったのは辛い状況だった」という米倉だが、「最後まで諦めなければ点をとれると思っていたので、結果的に追いつけたんでよかったです」と不屈の精神で勝ち点1をもぎ取った。
次節は、10月1日にセカンドステージ優勝争いをする首位の浦和レッズとアウェーで対戦する。今節、勝利した浦和とは同ステージの勝ち点差が4に広がったため、直接対決は負けられない。「誰が出てもチームのために一生懸命やるってのが、ガンバのサッカーなので、そういうことを意識して浦和戦に臨みたいです。優勝に向けて負けられない戦いが続くので、絶対に勝ちたいと思います」と意気込み、首位撃破を誓った。
By サッカーキング編集部
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