7年ぶり8度目のJ1優勝を果たした鹿島アントラーズ [写真]=兼子愼一郎
明治安田生命2016Jリーグチャンピオンシップ決勝第2戦が3日に行われ、浦和レッズと鹿島アントラーズが対戦した。
今季のJ1王者を決める最終決戦。年間勝ち点3位・鹿島のホームで行われた第1戦では、同1位の浦和がPKの1点を守り切り、貴重なアウェーゴールを奪って先勝した。本拠地・埼玉スタジアムで第2戦を迎える浦和は引き分け以上、もしくは0-1の敗戦なら優勝。一方、逆転での“下克上V”を狙う鹿島は2点以上を奪っての勝利が絶対条件となる。
浦和の先発はGK西川周作、DF森脇良太、DF遠藤航、DF槙野智章、MF関根貴大、MF柏木陽介、MF阿部勇樹、MF宇賀神友弥、MF武藤雄樹、MF高木俊幸、FW興梠慎三の11名。
鹿島はGK曽ヶ端準、DF西大伍、DFファン・ソッコ、DF昌子源、DF山本脩斗、MF小笠原満男、MF永木亮太、MF遠藤康、MF柴崎岳、FW金崎夢生、FW土居聖真がスターティングメンバーに名を連ねた。
最初にチャンスを作ったのはホームの浦和だった。4分、右サイドをドリブルで突破した関根がグラウンダーで折り返すと、ニアサイドの武藤がスルー。最後は中央の高木が右足で合わせたが、シュートはDFにブロックされた。
直後の7分、再び右サイドから仕掛けた浦和は、高木が右足でクロスを供給。これをファーサイドでフリーとなっていた興梠が右足ボレーでゴール左下に蹴り込み、早くも先制に成功した。
勢いづく浦和は10分、ドリブルでDFをかわした武藤がペナルティエリア内右に侵入し、そのまま右足を一閃。強烈なシュートがゴールを脅かしたが、ここは惜しくもクロスバーを叩いた。
2点が必要な鹿島は38分、左サイドで得たFKを柴崎がゴール前に蹴り込むと、こぼれ球に反応した小笠原がエリア内中央から左足で狙ったが、うまくミートすることができなかった。
さらに40分、最終ラインからのロングパスで遠藤康が右サイドの裏に抜け出し、右足でクロスを上げる。これにファーサイドの金崎がダイビングヘッドで合わせると、GK西川の手を弾いたボールがゴールネットを揺らし、試合は振り出しに戻った。
このまま1-1でハーフタイムを迎える。
後半に入り51分、鹿島は左からのCKに金崎が頭で合わせたが、このシュートは枠の上に外れた。一方の浦和は53分、武藤のスルーパスでエリア内左に抜け出した宇賀神がクロスを供給し、ファーサイドの高木が右足で合わせる。しかしジャストミートすることはできず、大きく枠を逸れた。
鹿島は58分、遠藤康に代えて鈴木優磨を投入。浦和は59分に高木を下げて青木拓矢を、61分には関根を下げて駒井善成をピッチへ送り出す。
徐々に敵陣に押し込む時間が増え始めた鹿島は69分、右サイドでFKを獲得。柴崎のクロスに西がヘディングで合わせたが、シュートはゴール右に外れてしまった。
鹿島は75分、エリア内右でパスを受けた土居が右足で強烈なシュートを放ったが、惜しくもクロスバーの上を叩き、逆転ゴールとはならなかった。
すると77分、カウンターでディフェンスラインの裏に抜け出した鈴木をDF槙野がエリア内で後方から倒してしまい、鹿島にPKが与えられる。79分、このPKをキッカーの金崎がゴール左に決め、鹿島が逆転に成功した。
1点が必要となった浦和は残り時間で猛攻を仕掛けたが、最後までゴールを奪うことはできず試合はこのまま2-1で終了。第2戦を制した鹿島が2戦合計スコアを2-2のタイに持ち込むとともに、アウェーゴール数で浦和を上回り、7年ぶり8度目のJ1制覇を成し遂げた。
【スコア】
浦和レッズ 1-2(2試合合計:2-2) 鹿島アントラーズ
※アウェーゴール数で上回る鹿島が優勝
【得点者】
1-0 7分 興梠慎三(浦和)
1-1 40分 金崎夢生(鹿島)
1-2 79分 金崎夢生(PK)(鹿島)
By サッカーキング編集部
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