J2・J3入れ替え戦第2戦が4日に行われ、ツエーゲン金沢と栃木SCが対戦した。
来季のJ2の舞台をかけ、2016明治安田生命J2リーグ21位の金沢と、J3リーグ2位の栃木が激突。残留を目指す金沢が敵地で行われた第1戦で栃木を1-0と破り、優位な状況で第2戦を迎えた。金沢はFW山崎雅人、第1戦で決勝点をマークしたMF小柳達司らが先発。対する栃木はリーグ戦チームトップスコアラーとなったFW大石治寿のほか、MF宮崎泰右らがスタメン出場を果たしている。
試合は立ち上がり、両チームともにシュートが少ない展開。互いに決定機を作り出せないまま、25分まで時間が経過した。
金沢が28分、最初のチャンスを作り出す。カウンターから中美慶哉がドリブルで自陣から敵陣エリア中央まで独走。左サイドの熊谷アンドリューに預けると、オーバーラップでエリア内左に走り込んだ大槻優平にラストパス。右足ダイレクトでゴールを狙ったが、GK吉満大介が好セーブで防いだ。
攻める金沢は34分、中美がエリア内左での競り合いで坂田良太に倒されてPKを獲得。自らキッカーを務めた中美がゴール左下に蹴り込み、金沢が先制に成功した。前半はこのまま終了し、金沢1点リードで折り返した。
後半に入って55分、栃木がセットプレーから決定機を迎える。左サイドのフリーキックから宮崎泰右がクロス。ファーサイドの大石がヘディングシュートを放ったが、GK原田欽庸がキャッチした。
両チームが選手交代のカードを切る。1点を追う栃木は56分にジャーン・モーゼル、58分に佐々木勇人を、金沢は58分に秋葉勝、64分に安柄俊を投入した。
69分、金沢が大きな追加点をもぎ取る。右サイドの23がエリア内右の山崎にパスを送ると、ドリブルで仕掛けて中央にグラウンダーで折り返す。フリーになっていた中美が右足で冷静に流し込んだ。
さらに71分、GK原田のロングキックで相手DFラインの裏に抜け出した中美を宮崎が後ろから倒してしまう。レッドカードを提示され、栃木は残り時間を10人で戦うこととなった。
試合はこのまま終了。2-0と勝利した金沢は2戦合計3-0とし、J2残留を決めた。敗れた栃木は2試合で1点も奪うことができず、1年でのJ2復帰を叶えることができなかった。
【スコア】
ツエーゲン金沢 2-0 栃木SC
【得点者】
1-0 34分 中美慶哉(金沢)
2-0 69分 中美慶哉(金沢)