川崎フロンターレに所属するFW大久保嘉人が、FC東京へ完全移籍で加入することが決まった。両クラブが4日に発表している。
現在34歳の大久保は2013年から川崎でプレー。加入1年目から3年連続でJ1リーグの得点王を獲得し、今季も明治安田生命J1リーグで全34試合中33試合に出場して15ゴールを記録。4年連続の得点王獲得とはならなかったが、日本人選手トップタイの得点を挙げた。キャリア通算でJ1リーグ通算171ゴールと、歴代最多記録を保持している。
移籍にあたり、大久保は以下のようにコメントしている。
「まずフロンターレにタイトルをもたらすことができなかったことをお詫びします。そして最後にサポーターの前で思いをいっぱい伝えようと思っていたのですが、話ができないくらい泣いてしまい、伝えられなかったのでここで伝えさせてもらいます。フロンターレで過ごした4年間は本当に最高でした。3年連続得点王も獲らせてもらい、最高の仲間と最高のサポーターに恵まれたこと、感謝してもしきれません」
「良い時もあれば悪い時もありました。その中でいろいろな要求やいろいろなことをチームメイトに伝えてきました。それを聞いて、やろうとしてくれたみんなに感謝しています。これからも絶対にタイトルを獲れるチャンスはあると思いますし、この前の天皇杯の悔しさを今年にぶつけて欲しいと思います。そしてサポーターの皆さんは、変わらず選手たちにパワーを送ってあげてください。フロンターレで過ごしたことは忘れません。本当に大好きです」
「だけどサッカー選手である以上は、常にチャレンジをすると自分の中で決めていますし、このチャレンジでまた違った道を作っていけるように頑張ります。次会うのは、試合の時だと思いますが、その時はよろしくお願いします。本当に4年間ありがとうございました。幸せでした。あの応援歌『川崎の嘉人』最高ー!ありがとう!」
移籍先のFC東京に対して、大久保は以下のようにメッセージを寄せている。
「川崎フロンターレから来ました大久保嘉人です。タイトルを獲得するために、これまでの自分の経験や、いま持てるすべての力をチームのために捧げたいと思います。タイトルを獲るためには、今、足りないものが何なのかを理解したうえで、僕を含めた選手たちが変わらないといけないと思っています。練習からどんどん意見を言い合って、強いFC東京になれるよう、覚悟を持ってやりたいと思います。そしてタイトルを獲ってサポーターのみなさんと喜べるように、FC東京に関わるすべての人たちと一つになって頑張りましょう。よろしくお願いします」
大久保は1982年生まれ。国見高校出身で、2001年にセレッソ大阪に加入した。2003年に日本代表デビューを果たし、2004年にはアテネオリンピックに出場した。同年11月、マジョルカへのレンタル移籍が決定。2005年1月にリーガ・エスパニョーラでデビューを果たすと、2005-06シーズンも同クラブでプレーした。
2006年6月、C大阪への復帰が決定。2007シーズンからはヴィッセル神戸でプレーし、2009年1月にヴォルフスブルクへの移籍が決まった。しかし、移籍後は出場機会に恵まれず、約半年後に神戸への復帰を決断。2010年の南アフリカ・ワールドカップに出場した。2013年から川崎でプレーし、2014年のブラジル・ワールドカップにも出場している。
このたび川崎フロンターレより #大久保嘉人 選手が完全移籍加入することが決定しました。「練習からどんどん意見を言い合って、強い #FC東京 になれるよう覚悟を持ってやりたい」とコメント。詳しくはこちら→https://t.co/CLPaknmHs0 #fctokyo
— FC東京【公式】 #東京が熱狂 (@fctokyoofficial) January 4, 2017