二冠の鹿島、1万5000人の前で優勝パレード&報告会 必勝祈願で今季全タイトル狙う

優勝パレードを行った鹿島(手前左から井畑社長、石井監督、小笠原主将)

 鹿島アントラーズは29日、茨城県鹿嶋市内で昨季の明治安田生命J1リーグと天皇杯の優勝報告会とパレードを実施。また、鹿島神宮にて2017年度の必勝祈願を行った。

 昨季は2つのタイトルを獲得し、国内19冠とした鹿島。開催国王者として出場したFIFAクラブワールドカップではアジア勢として大会初となる決勝進出を果たすと、欧州王者レアル・マドリードをあと一歩まで追い詰めるなど、大きな成果を残した1年だった。

 この日はサポーターに感謝を伝えるべく、鹿嶋市商工会館から鹿島神宮まで徒歩で選手・スタッフがパレード。1万5000人が沿道や境内に詰めかけ、大きな賑わいを見せた。また、鹿島神宮では2016年度の結果の報告と、2017年の必勝を祈願。鹿島神宮本殿前で鹿島の井畑滋社長は、「身が引き締まる思いで2017年のシーズンが間近に来ていることを実感しています。今年は昨年のリーグチャンピオンクラブとして、2017年リーグを戦ってまいります。皆さまの強い後押しとスタートダッシュですべてのタイトルを狙ってまいります。そして今年も同じ夢を皆さまと見て、シーズンが終わって皆さまとともに歓喜を味わえることができればと思っております」と、出場する大会すべてのタイトルを取ると宣言した。

 すべてのタイトルを取ることは井畑社長を筆頭に石井正忠監督、各選手たちがはっきりと目標として掲げる。石井監督は報告会でサポーターに感謝を述べ、苦しいときもこのチームを応援し、支えてほしいと思います。今シーズンも多くのタイトルを取って、皆さまと喜び合いたいと思います」と話せば、主将のMF小笠原満男は「優勝しました」と冒頭に軽いテンションで挨拶をしてサポーターを笑わせつつ、「ただし過去のことなので、今シーズンさらにタイトルを取れるようチーム一丸となって、みんなで頑張っていきたい」と、力強くコメントしている。

 また報告会中、茨城県から『いばらきイメージアップ大賞』が授与されたが、石井監督は副賞で送られた常陸牛10キロについて、「それを100キロくらいにしてもらえるように、今年は優勝して、またいただけるように頑張る」と、ちゃっかりアピール。選手会長の昌子源は、「今シーズンはもっといい成績を残して、また来年皆さんと喜びを分かち合えるよう、楽しみにしています。次はこのパレードにもっと多くの人に集まってもらって、僕らが歩く距離を長くできるように。歩くのがその分しんどくなると思うので、オープンカーを用意してもらえると嬉しく思います」と、笑わせることも忘れなかった。

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