古巣鳥栖との一戦に出場したFC東京GK林彰洋 [写真]=Getty Images for DAZN
古巣との対戦だった。今季、約3年半過ごしたサガン鳥栖からFC東京へ移籍。いつか対戦することは分かっていたが、やはり普段どおりではいられなかった。
「逆転したことで気持ちの部分で昂っていたのかなと感じる部分もあります。あの判断のところも、少し冷静さを欠いていたのかなと。ただプレー自体は冷静にできていた部分もあったので、最後の数分はもったいなかったと思う」
青赤のユニフォームを身に纏い、FC東京のゴールマウスに立った林彰洋が、試合後に悔やんだ“最後の数分”間。開始4分にPKから先制を許し、70分に同点弾、76分に逆転弾、そして86分に追加点を挙げて、3-1で試合を終わらせるはずだった。しかし、そこからの2分間で勝点2がすり抜けていった。
「僕が森重(真人)選手に『OK』と声を掛けたタイミングが、自分の中ではいらないポイントになったのかもしれない。今、振り返ると、その場面がキーになっていたと思う」
88分、豊田陽平がヘディングで落としたボールに対し、林と森重で挟み込むような格好となった。そこへ鳥栖の田川亨介がプレッシャーに来ると、林がボールをクリア。そのこぼれ球を鎌田大地に蹴り込まれた。その2分後にはスローインから再び豊田が落としたボールを、チョ・ドンゴンにゴールを背にしながら決められた。
林は「3失点目は相手がうまかったとは思いますが、2失点目は与えなくてもいい失点だったのかな」と“最後の数分”を振り返ったが、「2点差の恐さを思い知らされた」と次に生かしていくことを誓った。
By サッカーキング編集部
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