ボールを呼び込む動きを見せるもノーゴール。不完全燃焼に終わった [写真]=Getty Images for DAZN
今季初の連勝とはならなかった。8日、川崎フロンターレは2017明治安田生命J1リーグ第6節でヴァンフォーレ甲府と対戦。1-1で勝ち点1を分け合った。
辛くも引き分けに持ち込んだ、という印象だった。甲府の堅いブロックを崩せず、終盤には先制点を奪われた。苦しい展開の中、アディショナルタイム3分にセットプレーから何とか追いついた形だ。FW小林悠は「とにかく選手の距離感が遠かった」と試合を振り返る。
選手間の距離をコンパクトに保ちながら、立て続けにチャンスを生み出す。そういった川崎らしい攻撃は鳴りを潜めた。小林が相手DFの背後を突くスプリントを見せても、なかなかボールが出てこない。「何度かいいタイミングで抜け出した感覚はあったんですけど、全然見てくれていなかった」ともどかしさを感じているようだった。
川崎が放ったシュートは全部で16本。ミドルシュートが目立ち、ペナルティエリア内に侵入する場面は少なかった。
「正直、ボックス内に入り込める回数自体が少なかった。僕としては、その前の作りの部分でもっとうまくボールを運んできてほしい。いいタイミングで受けられなかった部分もありますし、受け手としてもっと顔を出さないといけなかったけれど、出し手にも課題はある」
「今日に関しては、コンビネーションで崩す場面がほとんどなかった。コンビネーションやワンツー、ワンタッチ……。選手間の距離が遠いということは、ワンタッチが少ないということ。縦パスを入れられても、常にブロックの中にいるイメージだったので、もう1つ前に運んでほしかったですね」
それでも、勝ち点1を手にしたことは大きい。小林は「内容が良くないなりに勝ち点を拾っていくことは、年間を通して戦う上で大事になる。負けなかったことはポジティブに捉えたい」と前を向く。12日のACLチャンピオンズリーグ グループステージ第4節・広州恒大戦へと気持ちを切り替えた。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト