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【ライターコラムfromG大阪】プロ2年目で主力に成長したDF初瀬亮…“非エリート”を支えた「やり続ける力」

2017.04.11

プロ2年目の初瀬は今季開幕6試合中4試合で先発出場するなど、主力に定着した [写真]=J.LEAGUE PHOTOS

 プロ2年目のDF初瀬亮は開幕からここまでのJ1リーグ6試合のうち、開幕戦には途中出場でピッチに立ち、第2節から5節は4試合続けて先発出場を果たすなど、今季も同期の中で誰よりも多く試合に出場している。

 そんな彼の活躍を誰よりも驚いているのは他ならぬ、初瀬自身かも知れない。というのも、そのくらいアカデミー時代は日の当たらない時間を長く過ごしたからだ。

 事実、アカデミーからトップチームに昇格する選手の殆どが、遅くとも2年生時にはチームのレギュラーの座をものにしている状況の中で、初瀬はジュニアユース時代、3年生になるまでBチームでプレー。ユース時代も2年生の途中になってようやく試合に出場できるようになったという遅咲きだった。

「同世代で、同じトップチームでプレーしている(高木)彰人や(市丸)瑞希は常に代表にも入っていて圧倒的な存在だったし、加えて、同じタイミングでトップチームに昇格した1つ下の(堂安)律もいましたから。その辺はみんな1年生から試合に出ていたけど、僕はずっとその横でボール拾いをしていました」

 ユース時代こそ、2年生のときにチャンスをつかんで以降は試合に出続けられたことから目標にしていたトップチーム昇格も明確に描けるようになっていたが、ジュニアユース時代はユースチームヘの昇格さえ叶わないんじゃないか、と不安にかられたこともあったそうだ。それでもコーチに言われた「すねずにやっていたらいつか必ずチャンスは来る」という言葉を信じ、自分と向き合った。

「中学時代は試合に出られないから走ってばかりの毎日でした。でも僕は片道1時間半くらいかけて岸和田から通っていて電車賃だって毎日かかるし、親にもたくさん助けてもらっていたので…自分から諦める訳にはいかないと思っていた。結果的にその時の走り込みが、今、サイドバックを預かる上でも生きていると考えても、やっぱりやり続けて良かったです」

今季は本職のサイドバックに加えインサイドハーフとしても起用されている [写真]=J.LEAGUE PHOTOS

 これはプロ1年目の昨シーズン、彼から聞かれた言葉だが、そうした『やり続ける必要性』は今も彼の胸にある。と同時に「僕は雑草ですから。なんでもやります」との言葉にもあるように、目の前の出来事や与えられた仕事に常にポジティブに向き合えるのも大きな武器だろう。事実、今年の開幕前には3ボランチを試みるチームにあって、本来のサイドバックではなくインサイドハーフを任された時も、強い言葉で言い切っていたものだ。

「初めて経験するポジションですけど、自分がまたサイドに戻った時に生きることも絶対にある。それに監督がいいと思ってそのポジションに置いてくれているということは、必ずそこで自分の良さを見出せる方法があるということですからね。それをしっかり見つけてプレーで発揮していきたいと思います」

 結果的に現在は、チームのシステム変更もあり、先発出場を果たした4試合では、すべて右ウイングバックを預かっているが、その中でもインサイドハーフでの経験は生きていると言う。

「いまはウイングバックですけど、少し中にポジションをとってインサイドハーフ気味に起点になることも多いし、監督からも逆サイドにボールがあるときはインサイドハーフ気味のポジションをとるように言われていると考えても、インサイドハーフを経験したことは無駄になっていない。そう考えても、やっていることにはすべて意味があるんだなと思っています」

 U-20日本代表にも名を連ねる初瀬は、5月20日に開幕するU-20ワールドカップでの活躍も期待されている選手の一人。もっとも、出場メンバーの発表はまだ先で、彼自身も「最後までアピールを続けてまずは選ばれることが大事」と話しているが、当然、その胸にはU-20W杯への思いを秘めている。

「僕は他の選手に比べて世界を戦った経験が少ないだけに、チャンスがあるのならそのピッチに立って世界を体感したい。ガンバでは周りに助けてくれる先輩がいるけど、U-20日本代表ではそうじゃないし、自分で打開していかなきゃ何かを起こせないことも多い。でもそういう状況でプレーするからこそ、自分が鍛えられることもたくさんある。だから絶対に選ばれたい。そのためにもチームでアピールを続けます」

 慢心なく、だけどポジティブに。その繰り返しの先に、必ず楽しい『何か』が待っていると信じて。

文=高村美砂

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