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【土屋雅史氏のJ2展望】福岡vs岡山は堅い展開からのドローを予期…東京Vは堅守を支えるDF平智広に期待

2017.05.12

2006年のFIFAワールドカップを共に戦った、岡山DF加地亮(写真左)と、福岡DF駒野友一(写真右) [写真]=J.LEAGUE PHOTOS

■福岡vs岡山では元日本代表戦士の再会が見られるか

 前節は松本とのアウェイゲームに競り勝って5位へ浮上した福岡と、やはり前節は徳島との撃ち合いを3-2で制した17位の岡山がレベルファイブスタジアムで対峙する一戦。このゲームでは日本代表の一員として、2006年のFIFAワールドカップを戦った2人のベテランが再会するかもしれません。

 地元開催となった2002年のワールドカップで初勝利を挙げ、ベスト16まで進出した日本代表。その経験者を多数擁し、当初から大きな期待を背負って立ち上がったジーコジャパン。2003年10月に代表初招集となった加地亮は、2004年に入って完全に定位置を確保すると、アジアカップ優勝、ワールドカップ出場権獲得にレギュラーとして大きく貢献し、同じゴールデンエイジのチームメイトがなかなか存在感を出し切れない中で、不動の地位を築くことに成功します。

 一方、既にワールドカップ出場を決めていた2005年8月の東アジア選手権で代表初出場を飾った駒野友一は、親善試合などでの着実なアピールが実り、以降は常にジーコ監督から招集され続けます。実際にワールドカップ本大会のメンバーにも加地と駒野は揃って選出。3-4-1-2時の右ウイングバックと4-4-2時の右サイドバックを兼任する2人は、加地がレギュラー、駒野がバックアップという形で決戦の地へ乗り込みます。

 ただ、大会直前にドイツと対戦した親善試合で加地が負傷。オーストラリアとの初戦は駒野が右ウイングバックとして出場することになりますが、チームは1-3で衝撃的な敗戦を突き付けられます。2戦目のクロアチア戦から加地が右サイドバックに入ったものの、そのゲームに引き分けると、続けて加地がスタメン出場したブラジル戦も1-4で完敗。2人にとって初めてのワールドカップは厳しい現実を突き付けられる大会となってしまいました。

 それから11年。ユース時代から在籍していた広島、磐田、FC東京を経て、昨シーズン途中の期限付き移籍から、今シーズンは完全移籍を果たした福岡でプレーする駒野と、レギュラーとして活躍していたMLSのチーバスUSAが解散したことを受け、2015年から岡山で奮闘している加地。世界を知る彼らの経験がチームに与える好影響は、改めて説明するまでもないでしょう。揃って前節は右ウイングバックでスタメン出場している2人だけに、マッチアップは多くないことが予想されるとはいえ、やはりお互いの存在は意識するはず。ここは両者の活躍を期待しつつ、堅いゲームになることを予想し、「0」にマークしたいと思います。

■東京Vは整理された守備を軸に勝ち点3をもぎ取ると予想

 ここ6試合未勝利で21位に沈む讃岐のホーム・Pikaraスタジアムに、昨シーズンとは全く違うスタイルに舵を切りながら、4位に付けている東京Vが乗り込むゲームでは、その東京Vでここまで全試合フル出場を続けるディフェンダーをご紹介したいと思います。

 5月10日で27歳になったばかりの平智広は東京Vユース出身。法政大学を経て、町田でJFLとJ3を含めた3シーズンを戦ったのち、昨シーズンに古巣でもある東京Vへ完全移籍を果たすと、終盤戦にはレギュラーを勝ち取り、チームもJ2残留に成功します。そして、今シーズンも早々にミゲル・アンヘル・ロティーナ監督の信頼を得て、3バックを敷く最終ラインの左センターバックとして、前述したように第12節まですべての試合でスタメンフル出場。「1人1人のポジションや立ち位置も細かく落とし込まれるので、100%じゃないですけど、ある程度はやれているかなと思いますね」と自ら語ったように、新指揮官のスタイルを理解しつつ、チームの堅守を最後尾から支えています。

 前節の横浜FC戦では、ここまでリーグトップの8ゴールを挙げているイバを相手に、「まず1対1にしないというのと、チームで数的優位を創りながら守るというのも意識しながら」丁寧に対応すると、「ボランチと連携してパスコースを切りながら、イバにボールを出させないという守備の仕方」もハマった格好で得点を許さず、結果的にイバは途中交替。試合後に横浜FCの中田仁司監督も「ヴェルディさんのディフェンスラインの罠に入り込んだ」と言及していました。ゲーム自体は1-1のドローだったこともあって、「今日は特に攻守にうまく行きましたけど、良い内容で勝つというのは難しいですね」と平も話したものの、この1試合だけを見ても、チームとして明らかに守備が整理されている印象を強く受けました。

 昨シーズンとの違いを尋ねられ、「ディフェンスだったらボールによって立ち位置が決まるんです。相手につられないで『ボールがここにあるから、後ろはここにいろ』みたいな感じの守備の仕方をするので、去年だったら食い付く場面でも『そこは前を向かせてもプレスバックしろ』とも言われますし、変に入れ替わるシーンも少なくなりました。あとは『無駄にファウルするな』という部分は徹底されているので、ゴール前でのFKも少なくなりましたね」と答えた平は、「最近は相手もやりづらそうなのが見えてきています」とも口にしています。いろいろな意味でハッキリしたサッカーを貫いている現状を考えると、これからも東京Vが大崩れする可能性は非常に小さいのではないでしょうか。

 なかなか白星に恵まれていない讃岐も、もちろんホームで7試合ぶりの勝利が欲しいゲームですが、平を筆頭に抜群の安定感を誇る今の東京Vディフェンスを考えると、複数得点を望むのは難しい所。今回はアウェイチームが堅実なゲーム運びで勝ち点3を獲得するという予想の「2」で勝負します。

文=土屋雅史

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※本文中の「1」はホームチーム勝利、「0」は引き分け、「2」はアウェーチーム勝利。

■明治安田生命J2リーグ第13節
2017年5月13日(土)14時キックオフ
アビスパ福岡vsファジアーノ岡山(レベルファイブスタジアム)

■明治安田生命J2リーグ第13節
2017年5月13日(土)14時キックオフ
カマタマーレ讃岐vs東京ヴェルディ(Pikaraスタジアム)

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