主将としてファインプレーを見せた大谷 [写真]=Getty Images for DAZN
5月20日に行なわれた2017明治安田生命J1リーグ第12節、ジュビロ磐田と柏レイソルの試合で、柏に与えられたPKが取り消される前代未聞のジャッジがあった。
PKではなく、正当なプレーだったのなら、そのまま流してもらえればセカンドボールはボックス内でフリーの小池龍太が拾っており、GKカミンスキーはゴール前から飛び出していたため、柏にとってはビッグチャンスになっていたはずだった。ならば、カミンスキーが飛び出した状態で、ボックス内でフリーの小池へのドロップボールから試合再開……というわけにはいくはずもない。
PKの判定が覆ったというよりも、追加点のチャンスが主審によって阻まれた形となり、柏の選手が抗議するは無理もなかった。次々と福島孝一郎主審のもとに詰め寄る柏の選手たち。ただ、福島主審と抗議する選手たちの間に入り、チームメイトを制止したのがキャプテンの大谷秀和である。
大谷は、主審と副審の協議の場にも柏の選手としてただ一人立ち会っていた。
「主審からは自分と副審の見解が違った。副審の判断でPKを取り消したと説明がありました。それはルール上ではOKなので、仕方ないですね」(大谷)
主審の説明によって、「仕方ない」と判断した大谷は、2点目を奪う大きなチャンスを失ったことを抗議するより、その時点で1-0でリードしている優位な状況から、このジャッジの影響でチームが冷静さを欠き、流れを失うことの方がマイナスになると捉えた。特に柏は若いチームである。キャプテンの大谷が先頭になってジャッジに対する不満を述べ、長い時間に渡って抗議をしていたら、他の選手たちも「それに続け」とばかりに感情を爆発させ、その後の試合運びにネガティブな影響を与えていた可能性も少なくはない。
「あれは大きな判定だったと思いますけど、必要以上に、そこで追加点を取れるチャンスがなくなったと落胆するほどではなかった。中の選手がしっかり話をしながら乗り越えられた」(大谷)
大谷は、抗議に来た選手たちをすぐにポジションに戻らせた後は、「切り替えろ!」と声をかけて、それまで通り冷静なプレーをチームに促した。
「タニくん(大谷)のああいうところのコントロールはかなりうまいですよ。もしタニくんが一緒になって抗議していたら、もっと不満を持ってプレーしていたかもしれない。結果的に勝ってよかったです」(鎌田次郎)
このジャッジにも冷静さを失わなかった柏は、74分に中川寛斗が追加点を奪い、2-0で勝ち切った。
大谷の“ザ・キャプテン”とも呼べる卓越したマネジメントは、6連勝を呼び込む隠れたファインプレーとなった。
文=鈴木潤
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By 鈴木潤