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【柏vs浦和プレビュー】7連勝中の柏は得点パターンが豊富…浦和はACLベスト8進出でメンタル充実

2017.06.02

柏のブラジル人FWクリスティアーノは4得点4アシストの活躍でリーグ7連勝に貢献 [写真]=J.LEAGUE PHOTOS

柏レイソル 大津祐樹が復帰を果たし、選手層にも厚み

【プラス材料】
 3年ぶりのリーグ7連勝で暫定首位に躍り出た。

 当初は守備の安定とGK中村航輔のビッグセーブが目立っていたが、ここ数試合はパスで相手の守備を崩す場面も多く見られ、前節の大宮戦は今季最多の4得点と攻撃陣が爆発。この7連勝中は、4得点4アシストのクリスティアーノを筆頭に、武富孝介、伊東純也、中川寛斗、手塚康平がそれぞれ2得点ずつと、満遍なく得点を奪えていることは攻撃パターンが広がった証だ。

 5月31日に行われたルヴァン杯の札幌はリーグ戦から総入れ替えで臨み主力を温存。今週の浦和戦へ万全の状態で挑む。

 また、そのルヴァン杯では、負傷で戦列を離れていた大津祐樹が復帰を果たし、選手層にも厚みが加わった。7連勝と、リーグ前節の大宮戦の逆転勝利の勢いに乗って、浦和との大一番を迎える。

【マイナス材料】
 前節の大宮戦では試合の入りが悪く、開始2分にいきなり失点。

 さらに、点差を広げてペースダウンしたというのもあっただろうが、終盤にもルーズな守備から2点目を奪われ、7連勝中で唯一の複数失点の試合となった。連勝していることで油断が生じたのか、試合の序盤と終盤に集中力の欠如が見られたことは大きなマイナス材料である。

 そして、柏は2014年4月のJ1第9節を最後に浦和には勝っておらず、以来リーグ戦では1分4敗と5試合未勝利が続く。そこで浦和に対し、過度に“苦手意識”を持って試合に入るようでは後手に回るのは明白だ。「7連勝中」、「浦和」、その2つの条件が柏のメンタル面にどのような影響を及ぼすか。

文:鈴木潤

浦和レッズ 森脇良太の出場停止処分が解けるのは朗報

【プラス材料】
 勝ち点4差で首位に立つ柏との直接対決を迎える浦和だが、精神的にはずみのついた状態で臨めるだろう。5月31日に行われたACLラウンド16の第2戦、浦和は第1戦の結果により最低2点を済州ユナイテッドから取らないといけない困難に直面したが、3-0で勝利し見事な逆転劇を演じてみせた。選手たちはその勢いを柏にもぶつけると意気込んでいる。

 5月4日に行われたリーグ第10節の鹿島戦で相手選手に侮辱行為があったとして2試合の出場停止処分を受けていた森脇良太が、この試合で戻ってくるのは朗報だ。DFでありながら類稀なるゲームメーク力を持つ森脇の存在は浦和の攻撃力に大きな影響力をもたらす。処分対象外のACLでは、ホームの済州U戦で延長に劇的な決勝点を決め、支えてくれた人々への感謝の気持ちを口にするなど精神的にも非常に充実している。

【マイナス材料】
 ACLラウンド16の第2戦では、第1戦の0-2のビハインドを跳ね返して逆転での勝ち上がりを決めた。精神面で充実しているのは確かな一方、肉体面では確実に大きなダメージを残した。

 ノックアウト形式のACLで逆転のために全精力を注ぐという、普段のJリーグ以上に疲労しやすい状況のなか、試合が延長戦まで突入したことで、選手たちはかなりの消耗を強いられた。実際、試合中に足をつる選手が続出。中3日という条件はルヴァン杯を戦った柏も同じだが、疲労度は間違いなく浦和のほうが高いはずだ。

 柏戦でもカギとなるのはカウンターへの対処だろう。3-3に終わったリーグ前節の清水戦でも、ACL第1戦の済州U戦でも、不用意なボールロストから速攻を受けて失点を喫した。その過ちを繰り返せば、手痛い目にあうだろう。

文:totoONE編集部

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